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04.23 13:49 シャラ様

シャラちゃんへ

息子が幼稚園に入園し、慣れない毎日にアタフタしている間にも、職場で敬語のけの字すら知らないような新人が辞めていってウンザリしているユアです。

なんて、そんな私の話はどうでもいいんですよ。
シャラちゃん……ええっと、言葉を上手く選べなくて申し訳ないのですが……波瀾万丈すぎやしませんか……。神様はどうやら意地が悪すぎるようですね。旦那様も……人様の家庭の事情に首を突っ込むなんてことはしたくないのですし、悪く言うなんて以ての外なのは分かっているのですが、私はどうしてもシャラちゃんの味方をしてしまうので、どうしてそんなことに……と思ってしまいます。男って身勝手ですね、ごめんなさい。その上、役員を二つも!私なんて、仕事を理由に断ってしまいましたよ。一人っ子なのに。どうにもそういった類のことが苦手で、ついつい逃げてしまいます。私もシャラちゃんを見習わないといけませんね。

メールの間隔については、ほんと、気にしないで下さい。それは勿論、心配にもなりますし、頻繁に頂ければ嬉しいのは否定出来ませんが、何よりも大事なのはシャラちゃんの健康と休息ですから、どうか無理はしないで下さいね。
更新、実はこっそりと再開させて頂いておりました(笑)。こんなことを言うと烏滸がましいというか、思い上がり甚だしいかもしれませんが、シャラちゃんに少しでも元気を分けてあげることが出来たらなあ、と。あ、あんまり重く捉えないで下さいね?!勿論自分が書きたくて書いてますし、続きを書く意思もずっとあって、でもなんとなーく上手く筆が進まないなあと思っていた、そんなスランプ期間だったんです。それが、シャラちゃんから頂いたメールで目覚めたというか、急激にやる気が出たというか。シャラちゃんのために私が出来ることはこれだけだと勝手に使命感を感じて一本書いたら以前の感覚を取り戻すことが出来まして、後はもうご覧の通り、坂道を転がり落ちる勢いでまた書き散らかしております(笑)。シャラちゃんのためとか、どの口が言ってるんだって話ですね。でも本当に、少しでも、ほんのちょっぴりでも、私の書く作品がシャラちゃんの癒しになってくれれば嬉しいです。
リアルタイムでないことなんて、全然気にしないで下さい。書いたその日でも、たとえ一年後でも、いつだって感想を頂けるのは嬉しいんです。むしろ、丁寧に読み込んで下さっていることが伝わってきて、すごくありがたいです。どうか、シャラちゃんのペースで、読みたいと思った時に読んでやって下さい。

そしてお忙しい中、以前と変わりないご丁寧な感想をありがとうございます。
こうして自分の作品について語るのはちょっと恥ずかしくもあるんですけど、でも、シャラちゃんが感じ取って下さったことを知った上で自分で改めて読み返して、っていうのは実は凄く楽しいです。

まずは、「最大幸福数」から。
シャラちゃんは本当に、私の書く裏を受け入れて下さりますね。嬉しいです。シャラちゃんの仰る通り、秋山のヒロインちゃんに対する態度は随分成長しましたよね。根本的なパワーバランスはまだヒロインちゃんに片寄っているかもしれませんが、軽口を叩くような表面上は随分と対等になったかな、と。そもそも、秋山がヒロインちゃんに対して軽口を叩けるってことがまず凄いんですよね。貴女のせいとか貴女が悪いとか、以前の秋山ならたとえ睦言であっても絶対に言えませんでしたもんね。ほんと、成長したなあ、と思います。そしてヒロインちゃんもまた、そんな秋山への絆され具合がいよいよ……って感じになってきて。当初の素っ気なさと比較すると、ほんと、よかったねえって思います(自分で書いておいて、ですが)。ヒロインちゃんは、秋山に影響されて随分と人間らしくなりましたよね。クールなヒロインちゃんも勿論好きでしたが、今の彼女から滲む可愛らしさもいいなあ、と(これも、自分で書いておいて、ですがw)。シャラちゃんの仰る、「カッコイイ女性」から「カッコイイ女の人」に変わったという表現、何となく分かる気がしますよ。柔らかさというか、隙というか。言葉にすると難しいですけど、なんか、そんな感じですよね?!きっと!
秋山自身に犬と言わせるのは、どうなんだろうと思ったのですが。でも、自覚してそうだし、弁財あたりには散々言われてそうだなあと思ったので、敢えて。ヒロインちゃんに対しては徹底的にワンコ体質なの、やっぱり可愛いですよね。そこから一転、「仰せのままに」は秋山にしては珍しい攻めの台詞でしたよね。こうして、秋山とヒロイン、主導権の奪い合いが出来るようになったことが嬉しいです。でもやっぱり最後はヒロインちゃんが一枚上手で(笑)。最終的に秋山が逆転する日はいつになるのか、それが楽しみですよね。ずっとこのままでいてほしいような、でもやっぱり秋山に勝たせてあげたいような。書き手としては、難しくも楽しい悩みの一つです。

そして、「切り取った一瞬を永遠に」。
秋山は冷静だと紳士なんですよね。ヒロインちゃんの前でテンパってたり落ち込んでたりすることが多いのでなかなか表面化しないんですけど、実は凄くよく出来た男で。世の中にそんな男性が少ないのは残念な話です(笑)。
誕生日プレゼント、秋山はきっと何でも喜ぶんでしょうね。シャラちゃんの仰る「その品の思い出やシチュエーションも決して忘れず、一人で思い出に浸ってニヤついてしまうタイプ。でもそれをしていると途中から寂しくなって、鼻をスンスンさせながらヒロインちゃんを探すのだろう」には激しく同意します。つまりワンコ体質ww ほんと秋山は、ヒロインちゃんのことになると可愛い男になりますね。誕生日プレゼント、秋山が何を強請るのか、実は結構悩みました。ボツになった候補の中には、ヒロインちゃんが一日秋山の言うことを何でも聞く券、なんてものもあったんですよ(笑)。が、脳内の秋山がヒロインちゃんに卑猥なことを要求するただのアホエロ話になってしまったのでやめました。手紙にしておいてよかったと、心底思います。

そこからの、「拝啓、泣き虫な君へ」。
上記のボツ話の後だと感動が半減かもしれませんが、手紙の内容は悩みに悩んで考え抜いた文面でした。ヒロインちゃんは元々、とにかく洞察力に優れているんですよね。だから、本人がその気になれば天才的な人誑しになれるというわけなんですけど(笑)。勿論秋山に対しては嘘は一つもついていませんが、きっと、秋山が喜ぶだろうと予想出来る言葉を敢えてチョイスしてるんだろうなあとは思います。シャラちゃんのせいで、犬の耳と尻尾の生えた秋山がベッドの上で手紙を読む姿が頭から離れませんよ。可愛すぎる……!!

最後に、「笑え、全てが終わるまで」。
私は結構、ヒロインちゃんと世理ちゃんの組み合わせを気に入っているみたいです。対照的だからこそ面白い噛み合い方をするというか。対宗像や対伏見もそうですが、ヒロインちゃんの、年下の上司に対する態度というのが好きなようです。敬語で、部下としての一線は守りつつも、年長者としての労りや余裕を滲ませている、あの絶妙なラインを書くのが難しくも面白いなあ、と思っています。あとは、ヒロインちゃんに惚気話をね、させたくて。彼女がもし惚気話をするとしたらその相手は上司か部下か、と考えた時に間違いなく前者だろうなと思ったんです。普通に考えれば部下相手の方が気安く喋れるかと思うんですけど、ヒロインちゃんに関して言えば上司相手に冗談っぽく零すくらいがベストだろうなあ、と。この先も、またこういう機会は設けたいです。
シャラちゃんに「こんな場面が原作の裏側であっただろうなぁと感じるくらい違和感がない」と評して頂けたことが凄く嬉しかったです。大分捏造過多な原作沿いですが、やはり世界観だけは損ないたくないので、それを聞いて安心しました。このシリーズで原作沿いに進めるということは、これまでに公式から発表されている様々な作品を時系列順に並べるということにもなるので、その辺りもお楽しみ頂けているようで嬉しいです。

本当に、丁寧に読んで下さってありがとうございました。いつもいつも、本当に、舞い上がってベッドでジタバタして転げ落ちるほどに嬉しいです。
何かと大変かと思いますが、なんて私が言うのも失礼になるくらい大変なんだと、私には想像することも出来ないのですが……無理も無茶も必要な時期と立場かもしれませんが、それでもどうか体調を崩されませんよう。そして身体と同じだけ、心も大切に労ってあげて下さいませ。微力も微力ですが、そのお手伝いが出来ますよう、私はいつでもここでシャラちゃんをお待ちしております。いつでも、そしていつまでも、です。なので間隔も時間も気にせず、そうしたいな、と思った時に作品をお楽しみ頂ければ嬉しいです。

愛を込めて、ユアでした。




2017/04/24 01:17

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