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06.12 20:43 シャラ様

愛しのシャラちゃんへ

伝えたいことがありすぎて、何から書けばいいのか分かりませんッ。まず、このメールが尋常じゃないほど長くなることを、先にお伝えしておきます。お時間のある時に読んでやって下さい。

悩んだ結果、一番大切なことから。
誕生日プレゼント、ほんっっっとうに、ありがとうございましたッ!!!! まず、シャラちゃんが私のために小説を書いて下さった、という事実に涙腺が緩み。頂いた作品のあまりの素晴らしさに感動して、緩んだ涙腺はそのまま崩壊しました。なんて優しくて、なんてあったかい作品。まさに、シャラちゃんのお人柄ですね。読後、こんなに優しい気持ちになれる作品は初めてでした。
まさかまさか、以前頂いた私の大好きな「愛をささやこう」の続編を書いて下さるとは。本当に驚きました。当時、この後秋山が死ぬ気で伏見に結婚の許可を取りに行く話が読みたい、なんて話をしましたよね。その願いをシャラちゃんが形にして下さって、本当に嬉しいです。実は私も脳内で続きを妄想していたのですが、私なんかが思い描いていたよりもずっとずっと素敵な続きを見せて頂けて、もう感動しかありませんでした。
以下、伝えたいことが多すぎて全く纏まりのない感想です。
まず冒頭で「キターーー!」とテンションが上がりました(笑)。最初のメールで続編なのは分かっていましたが、本当にプロポーズ話が来た、と大興奮。しかも、そこから伏見視点に切り替わるなんて、憎い手法ですねっっ。今回の作品、シャラちゃんは"起承転結が無く、何だかだらだらと長いだけの作品"なんて仰いましたが、とんっでもない!! 起こった出来事をそのまま時系列順に並べるのではなく、程良く焦らしながらラストに向けてそれぞれの想いを寄せ集めていく展開、私は大好きです。
ヒロインちゃんが秋山にプロポーズされたと知った時の伏見の「ただ……、〜思っただけ」の長台詞、最高に萌えました。ノンブレスで赤裸々に捲し立てたぞww その後の「早ぇんだよ、クソ」に、伏見の心情が詰まっていて。家族愛のような想い、長年の絆。幸せを願う気持ちと、漠然とした寂寞と、そんな自分に対する苛立ちと。ああ伏見だなあ、と感動しました。
そして、八田ちゃん。実は八田ちゃんが登場する二次作品を殆ど読んだことがなくて、私自身も書かないので、凄く新鮮でした。そして、シャラちゃんのおかげで八田ちゃんのことがもっと好きになりました。ヒロインちゃんが勇気を出して会いに来て、でも八田ちゃんの中の蟠りはまだ溶けていなくて。大好きで信頼していたからこそ、何の言葉もなく去られたことがショックで、その気持ちは嫉妬や苛立ちとして八田ちゃんに根付いてしまったんですね。秋山の名前が出た時の「誰だ?それ」に思わず笑ってしまいました。確かに、認識してないでしょうねww そして、草薙さんの拳骨とフォロー、流石すぎて惚れました。ほんっと、草薙さんは男前すぎてヤバイですね。書き手からすると、使い勝手いいですよね(コラ)ww 見えるものだけが全てではない。この台詞が言える草薙さんはオトナだなあ、と。
そして、(中)の伏見がこれまた男前で。「今お前が頼るべき人間は、俺じゃねぇだろ?」って、まさにそれです!! 決して突き放すわけではなく、でもヒロインちゃんに覚悟を促す的確な一言。痺れました。さらに、その裏でちゃんと八田ちゃんにコンタクトを取り、"どうにかしてやる"優しさと行動力。まじイケメン……!! ここに、伏見にはまだだった、と二十歳のお祝いカクテルを登場させるシャラちゃん、流石です。カウントダウンのネタですね。確かに、草薙さんなら伏見にもカクテルを作ってあげるだろうなあ、と納得しました。このエピソードが入っていたことに感動。そして、伏見から八田ちゃんに向けられた言葉がもう……っ。KRKで八田ちゃんがぶつけた台詞を返すとか、演出が粋すぎて鳥肌モノですよ。確かに、その通りですよね。オトナになった伏見も、きちんと自分と向き合えた八田ちゃんも、二人とも本当に格好良いなあ、と思いました。
そしてついにっ、秋山登場!! シャラちゃんってば、焦らして焦らして、最高のタイミングで出しましたねっ。ヒーローは遅れて登場、みたいな高揚感があってドキドキしました(なんか違うw)。でも本当に、秋山はヒーローですね。この器の大きさは凄い。「愛をささやこう」の頃よりもずっと成長した姿に感動しました。嫉妬や羨望もあるだろうに、それよりもヒロインちゃんの想い、ひいては三人の絆を優先してあげられる懐の深さ。ヒロインちゃんが八田ちゃんに伝え切れなかった想いを代わりに伝えるなんて、優し過ぎますよ!! 秋山ほんと格好良いよ!! 秋山が今の境地に至るまでに辿った想いを考えると、愛おしさしかありませんね。そして、ここで出ました、伏見の横槍ww いやあ、笑いました。ついに秋山が伏見に許可を取り付けるシーンが読めて、もうニヤニヤしっ放しでしたよ。八田ちゃんまで悪ノリしちゃって(笑)。あたふたと自己紹介から始め、熱烈な台詞までちゃんと言い切って土下座した秋山、本当にいい男ですね。伏見と八田ちゃんがヒロインちゃんのことをどれだけ大切にしているのか、そしてヒロインちゃんにとって二人がどんな存在なのか、全て理解しているからこそ、フリでもなんでもなく誠心誠意お願いすることが出来たんだろうなあ、と。この瞬間、ヒロインちゃんを中心に、素敵な友情以上の絆が芽生えたんでしょうね。そしてやはり粋な演出をする草薙さん、流石です(笑)。
さらに、結婚式当日まで書いて頂けるとは。読み始めた時は想像していなかったので、嬉しいビックリでした。ここでも、紳士な秋山の采配が光っていましたね。伏見と八田ちゃんを花嫁さんに先に会わせるなんて、なんて優しい。ヒロインちゃんにとって、本当に最高の理解者になったんですね。
そして最後には、みんな勢揃いでの披露宴。赤いドレスというチョイスに、ヒロインちゃんの芯の強さと優しさを感じました。クランの垣根をこえて、大切な人が喜ぶ姿のために。まさにKRKを象徴する"絆"ですよね。まるで花嫁の父親みたいな八田ちゃんと伏見が可愛くて。秋山に手を差し出す伏見、という姿に涙が出ました。で、その後にやっぱり、一発殴らせろ、と。期待を裏切らないですねっ。なんだかんだ、やっぱり一番寂しいのは伏見で、でも一番二人を祝福出来るのも伏見なのかなあ、と。ずっとずっとヒロインちゃんの側にいて、秋山のことも見てきて。前作の時から、なんだかんだヒロインちゃんのために二人の背を押していましたもんね。親友であり、兄妹のようでもあり。このシリーズの、伏見とヒロインちゃんの関係が凄く好きです。この後きっと、何かあるたびに伏見は秋山を罵倒して弄って、でもちゃんと二人を見守り続けるんだろうなあ、なんて。勝手に想像して、あったかい気持ちになりました。
あああ、私本当に感想書くの下手ですね。シャラちゃんを見習いたいです(>_<) でも、とにかく、すっごくすっごく感動して、ほっこりして、幸せです。日々の疲れなんて一瞬で吹き飛びました。本当に素敵な作品をありがとうございました。好きにしていい、とお許しを頂いたので、後日、前作と同様サイトに宝物として飾らせて頂きますね(^^) 独り占めしたい気持ちもありますが、見せびらかして自慢したい気持ちもあって(笑)。何より、こんなに素晴らしいお話なので、たくさんの人に読んで貰いたいなあ、と勝手ながら思ってしまいました。この度はお忙しい中、ほんっっとうに、ありがとうございました。サイト72万打のお祝いも兼ねて、とのことで。頂いた作品は私の宝物です。家宝です。プリントアウトして額に入れて飾っておきたい勢いです。最高のプレゼントでした。何度言っても足りませんが、本当に感謝しております。


話は変わりまして。
お子様の小学校入学、おめでとうございます。お仕事をフルからパートにしても、結局その分が家事育児に費やされるだけで、ゆっくりする時間が増えるわけではないんですよね。お忙しい中、メールありがとうございます。

ではでは、次は拙宅の作品の方へ。

まずは「君と護りたい世界の全て」、無事完結しました。最後までお付き合いありがとうございました。書きたいことは一通り詰め込めたので、個人的にはわりと満足しています。シャラちゃんにもお楽しみ頂けたようで何よりです。
露天風呂から見る町の景色、というのは、書き始める時に思い付いていたアイディアで。立場や力が大きくなると、末端の小さなことって見えなくなりがちだよなあ、と思うんですよね。室長は決して権力に溺れる人ではないですけど、こうして改めて自らが守るものを最小単位で確認することは大事かな、と。
川遊びのシーンでは、私も自分で書いておきながら、想像すると何だか泣きそうになってしまって。子ども特有の無邪気さって、仔猫には皆無でしたからね。少しでも取り戻してほしい、ちゃんと"遊ぶこと"を経験してほしい、と思います。
大司さん、ひそかに私のお気に入りキャラです(笑)。豪快に笑う人のようですが、この人が静かに優しく微笑むと格好良さが倍増するだろうな、なんて。勝手に作ったギャップに萌えました。"結婚"という形について、あの反応を最も室長らしいと感じて頂けて安心しました。室長にとって結婚とは何か、実は色々悩んだのですが。対仔猫に関して言えば、ほんと今更なんですよね。病める時も健やかなる時も〜なんて、とっくに誓っているし、指輪より重い首輪も贈っているし。名称がないだけであって、とっくに唯一無二のパートナーですからね。今後室長は、改めてプロポーズとかしてみせるのでしょうか。それはそれで、ちょっと気になりますよね。仔猫の反応も含め、いつか機会があれば書いてみたいです。
タイトルに込めた意味をしっかり読み取って下さって、本当にありがとうございます。伝えたかったことが余すところなく伝わったのだと知って、感動でした。シャラちゃんの仰る通りです。ダブルミーニングみたいなものですね。ひとつは、いま生きているこの社会。世界から孤高に浮いていた室長と、世界を諦めていた仔猫。その二人がようやく、この世界を愛し護り、溶け込めるようになったかなあ、と。そしてもうひとつは、最後は二人きりで、という約束。簡単に言ってしまえば、老後のお楽しみをしっかり計画する夫婦みたいなものですかね(笑)。二人にとってのその日が果たして何年後かは分かりませんが、室長はきっと楽しくプランニングしていることでしょう。無人島を買うとか壮大なことを言い出すのか、それとも素朴な隠遁生活を望むのか、はたまた。何よりも大事なのは精神的な部分なので、その状況については正直"何でもアリ"だと思うのですが、色々妄想してみるのは楽しいです。
仔猫シリーズ、シャラちゃんには最初からお付き合い頂きましたね。二人の変化、成長、見守って下さりありがとうございました。

そして、ヘタレ秋山くんシリーズ。
まず「命の温度」。私の書く裏を大好きと言って頂けて光栄です!! ただ行為を書くだけの裏は個人的にあまり好きではないので、シャラちゃんがその中から意味を見出してくれるのがとても嬉しいです。秋山のヘタレ具合と雄のバランス、いい感じになっていたでしょうか。どんどん公式の秋山からかけ離れていっているような気がしなくもないですが(笑)、シャラちゃんに大好きと言って貰えたのでこれでいいことにします!!
もう一つ、「未成熟かつ絶対的なそれ」。シャラちゃんのメールで気付きましたが、このヘタレ秋山くんシリーズは拙宅の中で最も人間味のある作品かもしれませんね。ここまで人の複雑な感情に迫り、リアルに書いているのは私としても珍しいことで。だからこそ無駄に長ったらしくもなるわけですがww でも、感情の機微をひとつひとつ拾い上げていく作業が、実は結構面白いんです。

>ヒロインちゃんの想いに対して勝手に想像している高い壁を乗り越えようともがくんでしょうね

まさにそれです。シャラちゃんのこの表現、的を射ているなあ、と感動しました。秋山は自分でハードルを上げているんですよねww 以前はともかくとして、ヒロインちゃんはもうありのままの秋山を受け入れているのですが。まあ秋山が気付かない(笑)。本当の意味で安心する日はまだ当分先のようです。これからも、ちょっとしつこいくらいに、可愛い秋山を書いていければなあ、と思います。こんなシチュエーションが見たい、なんてアイディアがありましたら、是非こっそり教えて下さいね(^^)


想定以上に長くなってしまいました。物書きにあるまじき乱文、失礼致しました(笑)。ほんと、シャラちゃんの読書感想文テクニックを教えて頂きたいです。いつもいつも、素敵なご感想をありがとうございます。シャラちゃんの感想は、書き手を調子に乗らせてくれるんですよ(笑)。私は甘やかされてばかりです。
オフがないだの夏バテだの色々言っておりましたが、シャラちゃんのおかげで絶好調になりました!! 改めて、あたたかい作品を贈って下さりありがとうございました。何度も読み返しては、幸せ気分に浸っております。内容の優しさ、そしてシャラちゃんの優しさが身に沁みました。大好きです。ありがとうございます。

お忙しいかと思いますが、シャラちゃんも無理をされませんよう。またお時間のある時にでも、構ってやって下さいませ。

抱えきれないほどの愛と感謝を込めて、ユアより。



2016/06/13 21:46

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