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01.30 16:07 リセ様

リセ様へ

いつもリセ様からメールを頂くとベッドの上で転がり回りたくなるほど幸せなユアです。

メール、ありがとうございます。馴れ馴れしいだなんてとんでもない!! そもそも私は「城里様」なんて呼んで頂くようなキャラではないので、どうぞユアでもユアちゃんでもお馬鹿さんでも、お好きなように呼んでやって下さい。フランクに気軽に接して頂けると嬉しいです。

ロトCD、タイトルからして面白いですよね。私の感想が楽しみ、とのことで。日頃、作品を楽しみにしていますというお言葉はありがたくも良く頂きますが、感想が楽しみですというお言葉はなかなか頂かないので、すごく嬉しいです。アニメの感想に始まり、日記で綴っている私の妄想混じりな感想を楽しんで下さって、ありがとうございます。
しばらくしたら、6枚分まとめて感想を書こうと思っておりますので、その時はどうぞお付き合い下さい。


この度も、作品に対するご丁寧な感想を本当にありがとうございます。じっくり読ませて頂きました。

まずは仔猫シリーズから。
「二人だけで作るもう一つの世界」
話し合いの途中に緊急出動を入れたのは、作品として単調にならないように、という構成としての意図もあるのですが、やはり物語としても一度空気を切り替えるタイミングが必要かな、と思いました。互いに結構煮詰まっていたので、思考をリセットするというか。主に室長が立場を再確認し、部下たちの姿によって"らしさ"を取り戻し、良い意味で開き直るきっかけになったかと思います。
ここで「たとえ何を敵に回そうとも」を思い出して頂けたこと、すごく嬉しいです。そうなんですよ!! それなんです!! あの時初めて口にした「寂しい」は、ここに繋がる布石でした。好き勝手に、思うがまま、強がって突き進めばいい。でも、出来れば頼ってほしい。甘えてほしい。話してほしい。仔猫はずっと、言外にそう伝え続けてきたのだと思います。

「愛の真ん中に、いつだって」
室長は頭が良くて、良すぎるからこそ馬鹿で面倒な人ですが。どうしても自分に対する好意には少し鈍感なところがありますよね。世理ちゃんや特務の面々の思いを見誤ったように。今回も、仔猫が自分と同じ想いを抱えていることに気付けなかった。そしてSS「口付けに祈りを込めて」と同じく、同じだと気付いた瞬間、本当に嬉しかったのでしょうね。
室長の「いい子ですね」は、もちろん本心だと思いますが、意図して言っている部分でもあると思います。本来、幼少の頃親にそう言われて育つはずなのに、仔猫にはそれが全くないから。室長が仔猫を褒めたり甘やかしたり、今となってはもう成人済みなのに子ども扱いするのは、仔猫に存在しなかった本来あるべき幼少期の幸せを今からでも与えたいという意識が働いたいるからだと思います。

「かけがえのない大切な青」
今回は夜を多く描いて、比喩的に暗い雰囲気を出していましたが、だからこそ最後は朝にしたかったです。リセ様の仰る通り、この二人にも朝という光が差した、ということです。私はわりと、こういうクサイ展開が好きです(笑)。
写真は、相変わらず室長が一方的に撮ろうとしちゃうんですよねえ。娘の姿ばかり写そうとする父親みたいな感じかもしれません(笑)。
青が宗像礼司の色だ、というくだりは「世界が色を変えた日」と繋げています。全く同じようで、実は対になっている台詞。これは必ず入れようと決めていた会話でした。
仔猫が笑ったシーンで、「どうかいつもそうやって」を思い出して下さったのですね。本当に、リセ様は隅々まで丁寧に読んで下さって……!! 感激です、ありがとうございます。

番外編含め、それなりに長い作品となりましたが、最後までお付き合いありがとうございました。終わってしまうことが寂しいと言って頂けて、そしてリセ様が室長のことをより好きになるきっかけとなったみたいで、とても光栄です。私自身、原作を大切にしつつもまた異なる一面を書くことが出来て、室長愛が募る作品となりました。
仔猫についても、緻密に丁寧に生んだキャラクターだったので、私にとっては凄く愛おしくて。言葉数が少なく、話すという多くの人にとって当たり前のことがとても大きな意味を持つ子なので、台詞の一つひとつに非常に気を遣いました。仔猫の成長を喜んで頂けて、とても嬉しいです。
長編としては完結ですが、いずれまた番外編等で二人の姿をお見せ出来るかと思いますので、その時はどうぞよろしくお願いします。


「上司のセクハラに困っておりまして」
たくさん笑って下さってありがとうございます。ドン引きされたらどうしようかと思っていたので、楽しんで頂けたのであれば一安心です。
室長は普段本当に頭の良い言葉選びですが、ユーモアのセンスだけは親父ギャグというか、なんというかww なので、そのイメージを最大限に誇張したらこんなことになりました。
上司の下の名前、覚えませんよね。私も、上司の下の名前なんて咄嗟に言えません。Kの世界ではなぜか殆どの人が互いをフルネームで記憶しているみたいですが、普通の職場でそれはない、と(笑)。
室長のコメディ要素は、恐らく大半が杉田さんのおかげなのでしょう。シリアスになりきらないところが、弄り甲斐があって嬉しいなあ、と思います。

「コバルトブルーの誇り」
いつもふざけた話ばかりなので、たまには真面目なものも挟んでおこうかと思った次第です。最近は主に秋山サイドでべったべたに甘い話ばかりですが、でもこの二人は決して単純な恋愛をしているわけではないと思うんですよね。互いの胸に、宗像礼司の大義がある。互いが個人ではなく、王の剣である。という前提を、少なくとも今はまだ崩すべきではないと思っています。
秋山の方はヒロインちゃん至上主義の傾向が強いですが、ヒロインちゃんの方は圧倒的に使命優先です。そういう意味で、矢印は秋山からヒロインちゃんに向けられるものの方が大きいのでしょう。でも、ヒロインちゃんも決して秋山を愛していないわけではなくて。「君がくれる愛情」で柄ではないと言いつつも、でも秋山が憧れ、誇る存在でいようとする。その意識こそが、秋山への愛情なのだと思います。ヒロインちゃんは秋山に、職務上で情けない姿は見せられないんですよね。それは、秋山が誇る自分ではないから。
「そう、です、ね……」の読点の打ち方が好きと言って頂けて、すごく嬉しいです。こんな細かなところに注目して下さるなんて、物書き冥利に尽きます……!! 読点や三点リーダーなど、読む方からすればどうでもいいだろうなあと思いつつも拘って何時間も悩むタイプなので、こういう点を拾って頂けると本当に幸せです。そして、「ほんと、馬鹿、」からの「……ほんっと、ばかなんだから……」。もちろん平仮名にしたのはわざとです。一度目は、別れる別れないという秋山の杞憂に対して。そして二度目は、心配するほどの大怪我をしたことに対して。愛に満ちた響きとして受け取って頂けたのであれば、私の伝えたかったことが伝わっているということなので、とても嬉しいです。
ヒロインちゃんと弁財は、ヒロインちゃんと秋山とはまた異なる信頼関係ですよね。私も、二人の関係性は結構気に入っています。弁財はフォローに回ってばかりで苦労していますが(笑)。でも弁財にとって、秋山もヒロインちゃんもとても大切な人なので。内心では文句を言いつつも、なんだかんだいつまでも二人に振り回されてくれるのでしょうね。
このシリーズの室長は、拙宅の中でもかなり喰えない部類に入る気がします。実はこのシリーズの室長とヒロインちゃんは凄く似ているんですよね。だからこそ、互いにどこかで分かり合えてしまう。二人にとって秋山の実直さが眩しいものである、というポイントに気付いて頂けて感動しました。そうなんですよ。室長にもヒロインちゃんにも、秋山の実直さは己にないもので。眩しくて、不器用だと呆れつつも、やはりどこかで羨ましくもあり。対極の位置にいる人だからこそ、興味を引かれるんだと思います。
退院後の展開は、もう書くまでもないですよね(笑)。その分かりきった話を、敢えて書いてみようと思っております。シリアスに走った後は、いちゃこらしていればいいかな、とww


オルフェンズ、やはりフミタンは亡くなってしまいましたね……。予想通りといえば予想通りなのですが、やはり悲しかったです……。矛盾した想いを抱え、責任を抱え。とても女性らしい女性だったなあ、と感じました。次回、クーデリアはどのような決意をするのか、気になりますね。
ガエリオは、頭を使うことはマクギリスにお任せ、という感じがありますよね(笑)。直情型に近いというか、感覚で動くタイプなんだろうなあ、と。マクギリスと二人揃って死亡フラグを立てているので、なんとも心配です。
オルフェンズ、何話構成になっているのでしょうか。どこかで情報は出ているのかな。何はともあれ、次回も楽しみです。


最後に、Twitterアカウント、教えて下さってありがとうございました。更新通知等は一切行っていない、ただの萌え語り用アカウントって感じですが、絡んで頂ければ嬉しいです(^^)

ではでは、この度もまた素敵なメールをありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。



2016/01/31 00:59

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