Re | ナノ

01.19 02:06 リセ様

リセ様へ

ご丁寧にありがとうございます。こちらこそ、昨年は大変お世話になりました。リセ様にメールを頂けて本当に嬉しかったです。今年もよろしくお願いします(^^)

そして今回、作品の感想をたくさん送って下さり、本当にありがとうございます。ご丁寧に一つひとつ拾って頂けて、とても嬉しいです。こんなに読み込んで下さっているのか、と感動しました……!!

「玉座を降りたあと」
リセ様も、室長と草薙さんの会話、お好きですか。私も大好きです。この二人は大人な会話が出来るので、書いていて非常に面白いんですよね。表面上はオトナに、でもそれぞれ腹の内では色々考えていて、主導権を奪い合って、実は子供っぽかったり(笑)。王だの何だのを抜きにした時、確かにより頭が良いのは室長の方だと思うのですが、人生の経験値としては草薙さんの方が優位に立っていると思うんですよね。だからこそ室長も、いつかこんな風にちょっと甘えたりすることが出来るようになるんじゃないかなあ、なんていう私の願望でした。

>世理ちゃんに殴られた、の下りで草薙さんが目を細めたのは、自分が尊さんにぶつかることが出来なかったことを世理ちゃんは室長に出来たから、でしょうか。

そこを読み取って頂けたこと、凄く嬉しく思います。草薙さんは決して後悔はしていないでしょうし、止めるつもりもなかったでしょうが。でも、だからこそ、世理ちゃんの行動は草薙さんにとって眩しく映るのではないかなあ、と。草薙さんはDOBに始まり例のパーティに至るまで、ずっと世理ちゃんが室長のことを心配していたことを知っていたので、「よかったな」と思ったんでしょうね。
ヒロインちゃんが迎えに来たところからの一連の流れ、好きだと言って頂けてとても嬉しいです。私も、こういうの大好きです(笑)。含みを持たせた会話っていいですよね。
続きが気になるとのお言葉、すごくありがたいです。続編を期待して頂けるというのは書き手として本当に光栄なことなので、調子に乗ってみますねww いつか、この続きが書ければいいなあ、と思います。

そして仔猫シリーズ。
4作目を読むにあたり、過去のシリーズも読み返して下さったとのことで。本当にありがとうございます。今回の「その命で紡ぐ明日に」は過去の長編3本に加え、シリーズ2.5やSSまで絡めての伏線総回収話になっているので、書くのも読むのもなかなか大変な話になってしまって(>_<) 過去を振り返って下さったとのことで、とても嬉しいです。

「その青に囚われて」の「優しい日々は穏やかに」
この時から今の今まで、仔猫の髪はずっと室長が切っています。女性の髪に触れるという特別を室長が独り占めするという意味であり、同時に、顔のすぐそばで他人が刃物を使うという行為を、仔猫は室長にしか許せないという意味でもあります。トラウマですね。仔猫が本当の意味で無防備になれるのは、室長の前でだけ。逆に言えば、それが室長である限り、仔猫は例え首に刃を当てられても怖くないのだと思います。

「溜息も涙も、我儘さえも」
リセ様の仰る通り、このタイトルは"全て宗像のもの"という意味です。このタイトルを、シリーズ3の「その刻が訪れる刹那まで」第15話で「憎悪も怨嗟も、殺意さえも」と捻っているのですが。こちらは逆に、"全て仔猫のもの"という意味でした。

>今も真正面で笑顔の写真が撮れてなかったりして、と思ったり。

リセ様、鋭い……!! 敢えて明言は避けますが、流石リセ様です、とだけ言わせて下さい。
水族館にまた行きたいという仔猫の初めての我儘が、「エンドクレジットに名はいらない」に繋がる。そうなんです!! シリーズ4だけでも話は通りますが、こうして過去のシリーズの話を絡めていくことで、室長と仔猫の過ごした日々が現在に続いていったのだという証になるかなあ、と思いました。

「佩剣者の首輪」
室長の狂気が、初めて形になった瞬間でした。ここから少しずつ、SS等で姿を現していく。その始まりでした。「その青に囚われて」の囚われたのは、室長であり、同時に仔猫でもある。そういう繋がりを意識したタイトルでした。

「その刻が訪れる刹那まで」の「どうか、いつもそうやって」
リセ様はここで室長の可愛さを知って下さったのですね!! 拙宅はわりと、室長を可愛く書いてしまう傾向にあるので。私の中で、室長は凄くカワイイ人ですww
室長は、仔猫に対して愛しさと切なさと心強さ(笑)、全開ですからね。室長の、基本的には抑制傾向にある感情が、仔猫の前ではフルオープン。だからこそ、仔猫もまた最大限の感情で向き合えるのだと思います。

「この生に、感謝と祝福を」
室長がずっと聞きたかった、「生きていてよかった」という仔猫の言葉。それを引き出したのは室長本人なんですよね。シリーズ4の「伸ばした手は届かないまま」でも書きましたが、仔猫が17年間"存在した"のは、室長に出会うためだった、と。仔猫自身が、そう信じているんです。

「その命で紡ぐ明日に」の「エンドクレジットに名はいらない」
「いきますよ」は、リセ様の仰る通り「行きますよ」であり「生きますよ」です。仔猫は水族館に行きたいという我儘に重ねて、一緒に生きようって言ってるんですね。

「伸ばした手は届かないまま」
リセ様の仰る通り、室長は仔猫の原動力なんだと思います。箸の使い方を学ぶという細かなところから、お風呂に入る、ちゃんと食事をとる、そして今回のちゃんと話し合おうとする。全て、宗像がいて、宗像のために何かをしたいと思うから。図らずも互いの存在が、互いを人間たらしめているのだろうな、と思います。

「そこに優しい温度がある」
弁財さん、いい男ですよね(笑)。頼れるお兄ちゃん。妹がいるということなので、辿々しく喋る年下の女の子の話を上手く聞く、ということが得意なのではないかなあ、と思います。室長にとっては複雑でしょうが、仔猫は特務隊の中の妹ポジションで、みんなに愛されているので。SS「口付けに祈りを込めて」でも、日高が仔猫の頭を撫でていて。多分みんな撫でるんだと思います(笑)。
寒い、痛い、ばかりで溢れていた仔猫にとって、セプター4という場所は、きっと優しくて温かいのだろうな、と。

「琥珀に求め、紫煙に逃げる」
#10の室長は無銭飲食でしたからねww ちゃんと払いますよアピールをしておこうかと。仔猫シリーズ、今回はシリアス傾向が強いですが、基本的にはシリアス混じりなラブコメスタイルなので、たまには笑いも入れておこうかな、と。
アンナちゃんの「かなしい」や、タイトルの意味は、読んで下さった方の解釈にお任せしようと思っております。が、敢えて一つ書かせて頂くならば、仔猫シリーズの全作品を通して、室長のちゃんとした喫煙シーンは今回が初めてでした。それが、室長の"逃げ"だったと思います。

「胸臆に沈む傷跡」
確かに、仔猫がこんな風に切り出すのは、自らの過去を話した時と似ていますよね。こうやって真っ直ぐぶつかれば、室長はちゃんと答えてくれる。仔猫は弁財に背中を押され、室長は草薙さんとアンナに背中を押され。このシリーズで初めて、第三者の介入があった瞬間でした。アニメ2期を見ていて、そういった絆をこのシリーズにも取り入れたいな、と思いました。
そして、緊急出動。室長の掲げる大義は、もちろん仔猫の中にも息衝いているんですよね。

「貴方と創る世界にキスを」
世理ちゃんも、そして特務隊の面々も。しれっと室長より良い格好をしていてくれればいいと思っています(笑)。でも心の真ん中では、以前までと何も変わらない、宗像礼司への絶対がある。
頼もしい特務隊の面々、それぞれの台詞を考えて下さったのですね。ありがとうございます。ここでネタばらしをしてしまっていいのか、少し迷ったのですが……。「問題ありませんよ、室長」が弁財で、その後が日高、道明寺、そして最後が秋山というつもりです。明かさない方がよかったかな、すみません(>_<)
抜刀からの流れ、感極まって泣きそうになった、とのことで。光栄です、ありがとうございます。私が泣きそうです。

ご丁寧な感想を頂いて、私自身もっともっと広げてお話ししたかったのですが、喋りすぎると結末のネタバレになってしまいそうだったので、当たり障りのない感じになってしまってすみません。残り2話、最後までお付き合い頂ければ幸いです。


話は変わりまして、鉄血のオルフェンズ。リセ様もご覧になっているのですね。
本当は10月の時点で観る気満々だったのですが、Kに集中していたせいで全然観れなくて。先日、1クール分を纏めて観て、すっかりはまってしまいました。元々ガンダムは大好きなのですが、今作は特に久しぶりのヒットです。
マクギリス、いいですよねえ。私、ああいう喰えない男、大好きなんですよ(笑)。思いっきりシャアポジションなので、死んでしまいそうで心配ですが。今作の仮面枠ということで、いい感じのネタキャラになりつつありますよねww
フミタン、次回怪しいですよね……。名前がサブタイに入っても死ななかったキャラは勿論いますが、果たしてどうなるのか。
これは、毎週しっかりチェックすることになりそうです。リセ様と、また同じ作品を一緒に楽しむことが出来て、凄く嬉しいです。ありがとうございます。

作品だけでなく、日記まで楽しんで下さっているとのことで。いつも好き勝手にやっていてすみません。適当に、オイオイオイと思いながら読んで頂ければ幸いです(笑)。
寒い日が続いておりますが、リセ様もお身体ご自愛下さいね。メール、ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております(^^)



2016/01/20 00:52

back



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -