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12.20 23:39 リセ様

リセ様へ

またまたご連絡をありがとうございますっ!! 私も、嬉しくて布団の上でバタバタしてしまいました。一度ならず二度メールを頂けると「繋がった」ような気がして、とてもとても嬉しいです。

>実はサイトなどに感想メールを送ったことがなかったので

わああっ、そうだったのですね。まさかの拙宅にハジメテを捧げて下さったなんて、とても光栄です。それは緊張しますよね……!! サイトを運営する立場から言わせて頂くと、こうしてメールを頂けることが何よりの活力であり幸福なので、その一歩を踏み出して下さったことには感謝してもしきれません。


青の事件簿、非常に礼猿でしたね(笑)。アニメ本編で、伏見の裏切りが作戦だったと判明した直後の発売だったので、何てベストタイミングなのかと感動しました。
室長と伏見は、結構似た者同士なんですよね。というかそもそも、室長と仁希が凄く似ているなあ、と。もちろん一本通った芯は全く異なりますが、スペックや性格の歪み方なんかがちょいちょい似ているんですよね。だから、室長と伏見もどこか似ていて。ランクや種類は違いますが頭の良さだったり、抱える孤独だったり。
室長のもとに伏見の居場所があるということが、それを伏見がきちんと感じたということが、凄く幸せです。

伏見と特務隊とのやり取りには、何だか心が和みました。なんだかんだ面倒見が良くて、頼みを断れなくて、頼ってくる相手を無下に出来なくて。ほんと、伏見はいい子だなあ、と(笑)。
伏見にハグをしたがる榎本も、追いかけっこをする道明寺も、本当に可愛かったです。「あんのやろー!」って、伏見は同い年の道明寺に接する時、凄く年相応になりますよね。

>室長の「ぐっじょぶ」はもっと聞きたいです

あははww 分かります。
これ、ドラマCDで言ってましたよね。確か「セプター4があるかぎり」でしたでしょうか。室長のちょいちょい訳の分からない可愛げが堪りません。

秋山と弁財の信頼関係は、上下巻ともに最高でしたね。ほんと、唯一無二の相棒なんだなあって。
秋山は日本男子、分かります。お堅いというか、生真面目というか。だからこそ痴漢はききますよねww 特務隊の動揺を隠しておいた弁財、あれは優しさですね。知らない方がいいことってあります。でもいつか飲みの席とかで、誰かがポロリしちゃうんですかね。

室長の姿を取った丸本の顔面に容赦なくサーベルの柄を叩き込んだ伏見は、あれ、完全に憂さ晴らしですよね。もちろん丸本への苛々もあるのでしょうが、室長の顔に叩き込むっていうシチュエーションを愉しんでいたとしか思えなくてww さすが、いい性格です。
下巻の室長のユーモア、もう最高でしたね。この人、頭いいのに天然というか、ズレているというか。どこまでも読めない人ですよね。そういうところも好きですが(笑)。

そして、ゴリラより強い世理ちゃん。流石です。もう、まさに女傑。格好いいですよねえ。
青の王の右腕。室長と世理ちゃんのシーンは、アニメ本編の状況も重なってとても感動しました。
世理ちゃんは、室長が青の王になったその瞬間からずっと側で見てきたんですもんね。決意、信念。今思えば、室長の「君は素敵な人ですね」の言葉に様々なものが詰め込まれているんだな、と。

最終的に白黒つけるというよりも、敵ながら天晴れ、な雰囲気で。とても気持ちの良いラストでしたね。コミカルテイストながら、様々な感情を乗せて、でも最後は爽快に。青の事件簿、本当に面白かったです。赤のラスベガスも楽しみですよね。


アニメの方は、リセ様の仰る通り「新旧や昔の自分との対決」ですよね。シロと比水、室長とイワさん、伏見八田とスクナ。それぞれが過去、または違う道を選べば存在したかもしれない未来の自分との対決をしていますよね。

#12、アニメで室長と八田が言葉を交わすのは初めてでしたよね。新鮮でした。
八田にとって、セプター4は難しい存在ですよね。吠舞羅とはまた違う組織のあり方で、単純な仲間意識だけでは成り立っていない。任務のために部下の命を危険に晒すっていうのは、八田には理解し難いことなのかもしれませんね。でも、セプター4にはセプター4の理念があって。守るという大儀が、一人一人を繋いでいて。今回の伏見の行動で、八田はそういうことにも気付けたのかなあ、と。

私も連載中のDOGは一話しか読んでいないので、jungleに関してはあまりいろいろ言えないのですが。リセ様の仰る通り、イワさんにとって比水が生きる理由だったのだろうな、と思います。事件の時、鳳聖悟という男は死んで。磐舟天鶏という、比水を生かすためだけの存在として、イワさんは生きていたのかなあ、と。
決してそれが間違っているとか、そういうことではないのですが。室長にとって、それは、そうありたくない姿だったんですよね。尊さんを止められなかったという挫折があって、それでも室長はそれを現実として受け止めて、逃げることなく前を向いて毅然と進んできた。きちんと大義を貫いてきた。だからこそ、イワさんの「生き方が嫌い」なんですよね。
私も室長には安定感のイメージを持ってしまっているので、血を流したり倒れたりする姿はとても衝撃的でした。でも室長はそれでもサーベルを手放さなくて、それでも立ち上がる。涼しげな表情のイメージが強いですが、室長って本当はKの中でもかなり"熱い"人ですよね。

特務隊と世理ちゃんの登場は、室長にとって本当に予想外だったように見えましたね。あのヒーローみたいな登場の仕方、格好良かったです。ありきたりな展開を最高に格好良く描くのが、Kの魅力の一つだなあ、と。
イワさんを斃してから、一度も室長の表情が描かれていなくて。室長はいま、どんな顔をしているのか。きっと、見せたくないのでしょうね。室長は、王として上司として、部下に弱った姿を決して見せたくない人なのだろうな、と。
その背中を守るように立って、毅然と決意を表明した世理ちゃんは、本当に格好良くて切なかったです。次回、どうなってしまうのでしょうね……。

伏見と八田の成長、そして和解は本当に嬉しかったです。KMKから少しずつ兆しが見えていましたが、ここにきてしっかり向き合えてよかったなあ、と。元に戻るというより、新たな関係を築く、という感じですよね。互いが互いの立ち位置で、それぞれの居場所を得た上で。もう一度、きちんと話が出来る関係になれる。本当に、オトナになったなあ、と感動しました。

>城里さんの感想で思わず泣いてしまいました

あああ……っ、ほんとですか……!! ありがとうございます。ただただ勝手な解釈を繰り広げているだけですが、リセ様のお心に引っかかるものがあったのであれば幸いです。

伏見と八田は、何から何まで凸凹なんですよね。
伏見は頭が良い分、諦めるのも早くて。無駄だ、無理だ、って早々に自分で決め付けてしまって。八田は逆に、それが分からないから出来なくて。食い違えば徹底的に食い違うんですけど、噛み合った瞬間ぴたりと重なる。それが伏見で言うところの100点なんですよね。今までそれは八田任せでしたけど、これからは伏見もちゃんと理解して貰えるように言葉を考えて紡いで、一緒に100点を目指せるといいなあ、と。
マモちゃんの演技、相変わらず絶妙でしたね。マモちゃんと福山さん、別録りではなくご一緒にアフレコをされたとのことで。いつかこの話を聞いてみたいなあ、と私も思います。

残り一話ですが、色々と残っていますよね。果たして伏線をどう回収し、どう収めるのか。気になって早く知りたい反面、怖くて観たくない気持ちもあり。本当に複雑ですが、何を言ってもオンエアは近付いてきますね……!!
何はともあれ、私は室長の幸せを願わずにはいられません。


作品の感想まで、ご丁寧にありがとうございます。
Wherever You AreとNever Say Goodbye、本当はWYAの方だけで終わるつもりだったのですが、自分でどうにも切なくなってしまって。ご都合でもいいから、二人の幸せを作ろう、と。そんな思いで出来たのがNSGでした。
室長は、自分の愛の方が圧倒的に大きいと思っていたんですよね。そういうところが意外と鈍感というか、好意に慣れていないというか。それこそ伏見ではないですが、室長もまた頭が良いので、勝手に自分で決め付けて諦めてしまうんですよね。
リセ様の仰る通り、室長にとって尊さんの最期というイメージがとても強くて。だから自分の最期も同じだと、何も疑問を差し挟むことなく受け止めてしまった。というのが大前提でした。そこを、ヒロインちゃんが覆すんですね。室長は「ミコトとは違う」んですよ。室長は変えられる。これまでも、そうしてきた。だから、これからも。ヒロインちゃんはずっと前から王の道を理解していて、当然ダモクレスダウンの存在だって知っていて、それでも室長が運命を変えていくことを信じて傍にいた。すごく強い子だなあ、と自分で書いていて思いました。
愛しているからこそ遠ざける、というのは一つの美徳かもしれません。それも一つの方法です。でもこの二人には、最後まで一緒に手を取り合って、諦めることなく生きてほしいなあ、と思います。
幸せでいっぱいになった、と言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます。

>城里さんの言葉の使い方がとても好きです

ふおおっ、まさかそんなところをお気に召して頂けるとは!! なんだか照れますね、ありがとうございます。無駄の多い文章だなあ、と自分では常々呆れておりますが、リセ様に好きだと言って頂けるのならアリでしょうか(なんて調子に乗ってみますw)。
他のシリーズも楽しんで下さっているのですね。
ヘタレ秋山なんて、もうキャラ崩壊甚だしいというのに……!! 遊びに走りすぎていてすみません(>_<) シリアスばかりだと心が重くなるので、全力で遊ぶ場所も確保しておこうかな、という心境です。

執筆過程を知ってから読むとまた違った余韻になる、なんて嬉しいお言葉を頂いてしまったので、調子に乗って色々書いてしまいました。こちらこそ、長くなってしまってすみません。最後までお付き合いありがとうございました。


またメールを頂けて本当に嬉しかったです。お忙しいかとは思いますが、またお時間のある時にでも構って頂ければ幸いです(^^)



2015/12/21 02:09

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