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12.10 23:48 アクア様

アクア様へ

昨夜はメールをありがとうございました。またご連絡を頂けてとても嬉しいです。

8話ショックからようやく少し立ち直りかけたところで、あの10話。私も涙が止まりませんでした。尊さんの声に振り返った室長の、あの表情。もう、どうしていいか分かりませんでした。バーで草薙さんにクランズマンのことをどうするのかと訊ねられた時の笑みや、限界まで走ってみるという台詞。何もかもが、室長が一人で遠くへ行ってしまうように思えて、本当につらいです。
本人はどこか憑き物が落ちたような、晴れやかな表情で。だからこそ、まるで死にに行く覚悟のように見えて……とても怖いですけ。


>子猫シリーズの主人公ちゃんこそ、宗像さんの救いなのだと感じました。

あああ……っ、ありがとうございます……!!!
もう、そう言って頂けると感無量というか、本当に嬉しいです。
元々このシリーズは、書き手のただのエゴだと分かっていても、宗像礼司にとっての「絶対」を作りたかった作品でした。王もクランも関係なく、宗像礼司という一人の存在だけを自らの世界とする仔猫。私は、人は自己と他者の承認によって初めて存在するものだと思っていて、だから宗像礼司を必ず肯定する人を書きたかったんです。
アクア様に、彼女がいるから宗像さんは大丈夫、と言って頂けて本当に救われます。ありがとうございます。

そして、昨日の短編「限界の先に待っていたもの」について、泣いて下さったとのことで……っ。唐突に死ネタなんて書いてしまって、本当にすみません。でも、こう言ってはなんですが、書き手としてはとてもとても光栄に思います。ありがとうございます。
10話の室長が、尊さんと同じ道を辿っているように見えて。言ってしまえば室長は、ここで何もせずに引くことも出来るんですよね。なのに、そうしない。かつての尊さんと同じように、死に近付く覚悟で戦おうとしている。そんな姿を見て、どうしても書きたくなった"最期"でした。
王として戦い、でも同時に一人の人間として、仲間たちに見送られ、周防に出迎えられて。そして、大切な人と再会出来ればいいなあ、と。
ヒロインちゃんについては、読んで下さった方がそれぞれ思い描いた女の子を当てはめることが出来るよう、敢えて情報を伏せました。かつての隊員なのか、一般人なのか。恋人だったのか、そうではなかったのか。どうして先に死んでしまったのか。気になる、と言って下さってありがとうございます。日記に目を通して下さったんですね。ここは、アクア様のご想像で、室長が逢いたかったヒロインちゃんを思い描いて頂ければ幸いです。

素晴らしすぎて、だなんて、恐縮です……!! こちからこそ、素敵なメールをありがとうございました。衝動的に送って下さったなんて、とても嬉しいです。

今夜はいよいよ11話ですね。室長は、そして特務はどうなっていくのか。本当に、胃が痛いほど恐ろしいのですが……、少しでも希望の兆しが見えることを祈りながら待ちたいと思います。

それでは、今後ともThe Eagleをよろしくお願いします。またのお越しをお待ちしておりますね(^^)




2015/12/11 03:17

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