船を飛び出したのはいいものの、目の前に広がるのは素敵なアイランドだった。なんか、無人島っぽいな。
『どうしよう…わたしどこから来たんだろう』
あの麦わら野郎…!覚えとけ!次会ったときはボッコボコのギッタンギッタンのギッチョンギッチョンにしてやるんだから!
彼の抹殺計画を考えながら、とりあえず森の中に入ってみる。が、素晴らしい程のジャングル帝国。綺麗な緑色の葉っぱがたくさん生えている。
待てよ?わたし、マンションから飛び降りたんだから…もしかして空から来たのかな。
心優しい鳥さんはいないかしら。
「お嬢さんこんなとこで何してるんだ?」
『…!あなた、だれ?』
「悪いもんじゃないさ」
『…海賊じゃないでしょうね!?』
「いや、海賊では、ねぇな」
頭にバンダナ付けた輩。腰には何やら布を巻き付けていて、銃らしきものを刺している。明らかに悪い奴っぽい。
『わたし、先を急いでるので!』
「あぁ待った待った、お嬢さん麦わらの男は見なかったか?」
『…麦わらの男?』
話をするとどうやらこいつもあの男に恨みを持っているらしい。それにこの島の脱出方法も知っているらしい。なんて好都合なんだろう!
この男の他にも仲間がいるらしい。まあ、海賊じゃないらしいし、なんとか力を貸してもらおう!
わたしはまだそう歩いていない道を後戻りして再び麦わらの海賊船へと向かった。
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