『チョッパー!チョッパーってばー!』
空は快晴。空気も気持ちよくてお腹も美味しい昼食で満たされた。
そんなアフターヌーンはもふもふなものとお昼寝が一番に決まってる!
『チョッパーどこにいるのー?』
もふもふ=チョッパー。ということで、今船の中を探索中な訳なんだけど肝心なチョッパーが中々見つからない。居そうなところ全部回ったのになあ。
「チョッパーこんなとこでなにしてんだ?」
「う、ウソップ!…追手から逃げてるんだ」
「追手?ちなみに隠れてるつもりかもしれねえが、丸見えだぞ」
「…し、しまった!」
『あっチョッパー見っけえー!』
「ギャーー!」
『わたしと一緒にお昼寝しよーっ!』
何故だかわたしから逃げてるように見えるチョッパーを捕まえてもふもふを味わう。 トナカイってこんなにもふもふしてるもんなんだなー、この毛並みが柔らかくって、わー、暖かーい…。
「…!く、くるじい…」
『あっごめんね?』
「はあ…はあ、はぁ」
「おめーら何してんだ?」
『あ、ルフィ。これからチョッパーとお昼寝するところなの』
「ふーん?」
「(今だ…!)」
『って、あー!チョッパー!!』
腕にチョッパーが居ないことに気づき、前方を見ると慌てて逃げていく姿が。
『チョッパー待ってー!』
「なあっ」
立ち上がったら、ぐいと肩を掴まれもう一度床へぺたんと落ちる。それが誰かなんて聞かなくても分かるんだけど、相変わらず力加減というものがない奴だ。
『あ、チョッパーが!』
「なあ、おれと寝よう」
『は?』
いや、分かってる。ルフィだから。しかもこんな笑顔で言われちゃ疑う要素なんてないもの。
「別にチョッパーじゃなくてもいいだろ?」
『いや、わたしはあのチョッパーのもふもふがいいの!』
「そんな変わんねえだろ?」
『えー、だってルフィ固そう』
「固くねえって!そーだ、じゃあゴムゴムの風船でほら、柔らかくなるかもしんねえだろ」
『むしろでかくて邪魔だよ!』
あれやこれと言いながらわたしに詰め寄ってくるルフィが怖いぞ、なんか。
「なんでおれじゃダメなんだよ!」
『そ、そんな怒んなくたっていいじゃん!』
「おれはお前と寝たいんだ!」
『ルフィ寝相悪いし、いびきかくし!』
「うるせえなー!」
詰め寄るルフィに逃げるが、背中に壁がくっつく。それと同時にルフィの腕がわたしの背中を回って捕まえられる。
そしてぎゅっとされる。
「な?いいだろ?」
真面目な顔でそんなことを言われる。それに、この状態で断れるとでも思っているのかこいつは。
しょうがないなあと小さな声で言ったら嬉しそうに喜んでもう一度ぎゅっとされた。
君が嫌なわけ
ルフィだと、ドキドキして寝れないんだよ。
拍手ありがとうございます\(^О^)/ とにかくチョッパーをもふっとしたい。それをまたルフィに邪魔されたい。
20110119
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