砂浜を下に、照り付ける太陽を上に。船番であるゾロを放置して、浜辺に腰を下ろした。他の仲間は買い出しに出ており、私はゾロと共に残ることになった。久々に砂浜に大の字で寝ると、鋭い光が目に突き刺さった。紫外線がどうとか、気にするこたあない。
「名前」
「・・・ん?」
あまりの眩しさに目をつむると、突然視界が陰った。目を開けると、不思議そうに見つめてくる我がキャプテン。いつもはウソップやチョッパーと一緒に、ハイテンションが帰ってくるはずなのに。今日はやけに大人しいなと思いながら、上半身を起こした。
「どうした?」
「それは俺のセリフだ」
「特にないけど」
「俺もだ」
「こんなに早く帰ってくるなんて珍しいね」
ルフィはよいしょと隣に腰掛けて、私と同じように後ろにやった腕に体重をかけて海を見つめた。そういえば、初めてルフィ会った時もこうして海を眺めていたな。無理矢理連れていかれたが、何だかんだみんなが好き。
「名前がいねーとつまんねぇからな」
「?」
「だから、お前に会いたくて早く帰ってきたんだって。」
「すぐに会えるじゃん」
「そういう意味じゃなくて・・・だー!」
いきなり髪を掻きむしるルフィに、こいつ大丈夫かなと心配してしまった。はたまた、ばっと顔を上げて見つめてきた。同じように覗き込むと、ルフィはわなわなと震えはじめた。病気だろうか、チョッパーに早く診せたほうがよさそうだ。
「お前可愛いな!」
「・・・は?」
「その顔は怖いけど」
「チョッパーを探しに行こうか?どっかおかしいんじゃない?」
「俺は健康だぞ」
「大人しいと思ったら、そわそわし始めて・・・何か拾って食べたでしょ?」
「いんや。たださ、俺さ、すんげえ名前を抱きしめたい!」
無邪気に笑うルフィだが、言っていることが何とも恥ずかしい。思わず怪訝な顔が、素っ頓狂な顔に変わる。それからすぐに顔が赤くなり、彼に抱きしめられたら心臓が飛び出そうになった。
太陽のように どストレート
×××××××× 勝手に相互記念として、執筆させていただきました。本当はリクエストをいただいて書いた方がよかったのかもしれませんが、申し訳ございません。 chuchuさんのルフィには、敵わないですけど(´`)相互感謝候
* にょわあああ!龍綺さんありがとうございます!敵わないなんてとんでもないです! こんなカッコイイルフィわたしにはとても書けません…! わざわざ書いて下さってありがとうございました!むっさ嬉しいです! 20110117
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