海賊 | ナノ






鼻から生えた綺麗な形の風船が大小に規則正しく膨らんだり、萎んだりしています。え?何してるかって?
ただ今、船長の寝顔観察中であります!これがまた気持ち良さそうに寝てるんだよね。
昼にウソップたちとずーっと鬼ごっこしてたからなぁ。ルフィ疲れちゃったんだね!

フサフサな甲板の芝生の上で大の字になっている船長の隣でわたしも横になった。一回、ちゃんと顔じっくりと見てみたかったんだよね。意外と綺麗な顔してるなぁ。

ゾロに何してんだ、と通りすがりに言われたけど見れば分かるだろうが!ゾロこそ毎日毎日筋トレしちゃって何してんだ!筋肉バカか!


「おい聞こえてんぞ」


おっといけない。口から漏れていたか。気を取り直してもう一度ルフィの方を見てみると、寝返りを打ってこちらを向いていた。わはっ、かーわいいっ。

いつの間にか鼻ちょうちんも消えていて、なんとなく鼻に指を突っ込んでみた。ふが、っと一度苦しそうな表情をしたが再び眠りに付いてゆく。そして今度は頬っぺたを限りなく伸ばしてみる。おぉ、結構伸びますね。ゴムだもんね。伸ばしたところで手を離すとバチンと勢いよく元に戻りルフィの顔がすごくなった。

なっかなか起きないなぁ。ちょっと構って欲しかったりしたのになー。

あまりにも気持ち良さそうに寝てるもんだから、悔しくなって胸の中に勝手に入ってみた。
ピクと動いたかと一瞬思ったけど、規則正しい寝息は止まらない。なんだ、つまんないの。
ルフィのからだって意外に大きいなーなんて思ってしまったり。

一緒に遊びたかったけど、せっかくの船長さんはお昼寝タイムだから。でもなんか眠くなってきちゃったな。このまま寝ちゃってもいいかな。

あったかい日差しが丁度よくてわたしも眠りに着いた。





おやすみなさい



「ルフィあんた何してんの?」

「シッ!名前起きちまうだろ!」

「あんた寝てたんじゃないの?」

「…寝れる訳ねぇだろうが」





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あやのさま*
リクエストありがとうございました!初めてだったので緊張しましたが…!
ごっご希望通りに書けたでしょうか!こんなのでお恥ずかしいですが、喜んで下さると嬉しいですっ!
どうもありがとうございましたーっ!

20100716