◆第一話 「〜Prologue〜発展」
◇〜prologue〜発展◇
現代
世界は発展を続け、人々は様々な文明を生み出していった。
そして、人々は新たな労働力をロボットや機械に期待し、任せるようになった。
人が快適に安楽に生活するため、開発は進んでいく。
しかし、機械には限界があった。操作は人の判断が必要であり、機械を動かすという労力は必ず伴った。
"自己判断能力を持つ機械"
それこそ、人々を労働から解放するために必要なものだった。
機械自身が自らの意志で動き最良の行動をとることで、人の判断は必要となくなり労力はこれまでの半分以下になる
他にも、人の立ち入れない危険地区での人命救助、強固なものにすれば海底探索や開拓、果ては宇宙空間におけるスペースシャトル等の組み立てと宇宙開発など、"自ら動く機械"には無限の可能性が広がっていた。
A.I(人工知能プログラム)開発の始まりである。
***
時代は移ろい、A.Iは完成する
人間が負っていた労力はA.I導入前に比べ約80%カットされ、人々はより有意義な生活を送っていった。
新たなる産業革命を人々は賞賛し歓喜した
しかし、A.Iはその能力を「自己判断機能」のみに限定され、感情は存在しなかった。
感情は不安定であり、危険を伴う可能性があったからである。
だが人は時に、限界を知りたくなる。
機械はどこまで人に似せられるのか、機械は人に成りうるのかと、
昔、アトランダムに選択された行動プログラムを繰り返す犬型のオモチャがあった。
それはまるで生きているように錯覚させることができた。
なら、知能を持ち自分の意志で行動する機械があったら、それが人の形に限りなく近いものだとしたら
、そこに生き物の気配を感じることが出来るのではないか、
それは、人が人を創ろうとした行い
神への挑戦だった。
→
[ 177/325 ]
←[*prev] [next#]→
[一覧へ戻る]
[しおりを挟む]
トップへ戻る