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「の…変態ヤロウ…が」

銀時は涙目で土方を睨んだ

「その変態ヤロウにイカされたお前は何だよ…あ?」

銀時は唇を噛み締めて屈辱に涙を流した

「…く…ぅう」


「銀時…」

土方は銀時の髪に指を絡めて感触を味わうようにうなじを撫でた

「んん…」

くすぐったいような逆撫でるような感覚に銀時は身をよじる

「悪かったよ…もう苛めねぇから…」

「信じるか、バカ」

銀時は顔を背けたまま涙を流し続け、土方は少しだけ考えて

考えるのをやめた

「…チュッ…チュ」

「…っ」

背けた横顔に、うなじに、鎖骨に

土方は軽いキスをしていく

優しく優しく

許しを請うように

「土…方…」

銀時が土方に顔を向けて土方も銀時を見つめた

「トシ…だろ」

ふっと笑った土方の顔は優しかった

銀時は流されて気づけばキスされていた

「…ん…ん」

手を縛る帯もほどかれていたが抵抗はしなかった

「…嫌がんねぇの?」

「…てめぇが決めりゃいい」


土方は帯の跡がついた銀時の手首にそっと口付けをして優しく下ろした

「声我慢すんなよ…銀時」

ニヤリと笑う土方の鋭く光る流し目に

銀時はギュッと目をつむった





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