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就寝前、アタシとイアンは明日の準備をしていた

「明後日から偵察部隊から運搬部隊に加わって食糧を運ぶようになる…たくさん食糧を国に持ち替えられるし少数の偵察部隊より危険が少ない。頑張らなきゃ…!」

アタシはグッと意気込んで拳を握る

「明日はその説明会…あんまり考えると空回りしちゃうよ」

イアンは荷物をチェックしながら冷静な意見を返した


イアンはいつも客観的にものを見ることができる。

アタシが混乱したり判断がつかない時も助けてくれる

アタシもイアンのようにできたらと日頃思っていた




「さぁ寝よう。説明会で居眠りしないように」

アタシたちは明日の支度を済ませると並列する寝床にそれぞれ入り中央に生えた夜行茸にすずらんの花弁をかぶせ消灯した






「…ねぇ、ニィコ」

暗闇の中イアンが話しかける

「なに?」

少し沈黙し

「あの兵隊様と仲良くなっても…わたしたち、仲良しのままよね」

「…もちろんよ。アタシたちは親友だもの」

つぶやくようなイアンの小さな声にアタシは強く答えた


「…そうだね。おやすみニィコ」

安心したように言うとイアンは眠りについた

「…………」

アタシは色々なことに思いをめぐらせながら、しばらくして眠った





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