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『ンダアァーッ!!!』

「いでっ!!」

赤面したジェットは焦るあまりジョーを投げ飛ばし、ジョーは床で腰を打った。Jは寝返りをうつと、ムニャムニャと眠ったまま起きなかった

(何だ…起きるかと思った)

ジェットがホッとしていると、ジョーは腰をさすりながら、ふっと息を吐いた

「しょうがないか…同棲期間中はおあずけだね…」

ジョーがあきらめた様子で、しぶしぶベッドに入り、Jを真ん中に川の字で横になった

「おやすみジェット…」

ジョーは一瞬ためらって、ジェットの頬にキスをした

「!…な?」

「おやすみのキス…」

ジェットは怪訝そうにジョーを見て

「そーゆーのはJにしてやれよ」

と不満げに言ってジョーは悲しそうに笑って謝った

「ごめん、頬くらいなら嫌じゃないかなと思ったんだけど…やっぱりだめみた…」

「だぁから!」

ジョーの弁明にジェットは割って入って、自分の頬を指差した

「何で俺に対してココかって聞いてんの!」

「えっ」

ジェットはムスッとした顔を赤らめて

「…俺は嫌いなヤツと一緒に暮らせるほど心広くねぇんだよ、へ、変に遠慮してんじゃねぇよ…バカ」

そう言うと目をそらした

真っ赤になったジェットを見て、ジョーは嬉しそうに笑って

「ごめん」

嬉しそうに謝った

「じゃあ…おやすみ」

ジェットは頬を撫でるジョーの手と優しく触れるキスを素直に受け入れて、ジェットからもジョーにキスをした

「このくらいなら…毎晩してやらないでも…ない」

「ふふ…ありがとう」


そして

3人の生活一日目が終わり、二日目が始まるまで、3人は眠りについた

窓の外は、建物や街灯の光でまだ明るく星の瞬きは微かに、弱々しく見えるだけ…

月だけが夜空にぽっかりと浮かび、まぶしく輝いていた





つづく

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