┗7

002たちがワイワイやっていた頃

上空には戦場から戻ったドルフィン号がゆっくり孤島へ向かって旋回していた

「009!!なんて無茶なことをするの!!?ドルフィン号から飛び降りるなんて!!」

着陸したドルフィン号から仲間たちが降りてきて、その中にいた003が憤慨して怒鳴った

「ジェットの貞操…腕の怪我を優先したんだ!」

009はキリッと真面目顔で答えた

「……貞」

「さぁジェット!もう大丈夫だからね!ドルフィン号で手当しなくちゃ。君もそう思うだろ004」

「〜〜〜」

004は苦虫を噛み潰したような顔をしてニヤリと笑う009を睨んでフンとそっぽを向いた

「はい、いこいこ♪」

009は002を連れ処置室へ向かおうとして002は引っ張られながら004へ振り向いた

「あぁう…あ、ちょいまち」

002は004へ駆け寄った。004は干していた防護服を取ろうとしていたのと考え事とで002には気づかなかった

(処置室にはなるべく早く行こう…2人きりに絶対させな―)

「アルベルト♪」

「ぁ?」


「…ちゅっ」


「!!」

004は呆気にとられて何をされたのか分かるまで時間がかかった

「…あ」

004が状況を理解したとき002はニッコリ笑っていた

「続きはーあ・と・で・ね♪へへっ」

可愛さ炸裂のお誘いに004は困った顔で頬を赤らめた

「ふ…別に今でも…」

「許さぁーん!!」

「わぁっ」

たまらず009は004から002をひっぺがしてぎゅっと抱きしめた

「あ゙っテメッ」
(しまったコイツがいた)

009は真剣な顔で004を睨み

「ジェットの貞操は僕がもらう!!」

キッパリ言い放った

「"守る"んじゃねぇのかよ!放せぇえ!」

ジェットがすかさずツッコミを入れた

外野では他のメンバーが騒ぐ3人を傍観していた

「…このために009が独りで大活躍…ってゆうか…もう大暴走だったな…」

008が隣に立つ005に話しかけた

「…そうだな」

「サイボーグマンにも一切手加減しなかったし…」


回想)『うるぁ邪魔じゃ雑魚がぁ!!』


「…もう狂気と言わざるを得なかったよ…」

基地での豹変した009を思い出し008は青ざめていた

「…たしかに…怒りに我を忘れていたな」

「…うん」

「まさか…秒殺するとは思っていなかったな…」


回想2)『オラァッ!!首謀者出せやぁあ!!ぶっ潰したらァ!!』


「もう…気の毒で仕方なかった…」

「…そうだね」

2人はうなだれて背中に暗く影が落ちていた

「…怖かった…」

005も008も他のメンバーも004と002を2人きりにして009と戦いに行くのは御免でした



夕暮れ時

騒がしいギャラリー

呆れかえる他のメンバーたち


そんな中003は独り目を輝かせて

「タイトルは『ジェフェリーンの憂鬱』で決まりね☆」

と謎の呪文を唱えて意気揚々と皆に交じり家路へつくのでした






終わり



[ 146/325 ]

←[*prev] [next#]→

[一覧へ戻る]


[しおりを挟む]


トップへ戻る




トップへ戻る
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -