┗3
002は009の使っている部屋に通された
「着替える?その服落ち着かないでしょ」
「服あんのか?」
009は衣装棚の一番下の引き出しを探ってシャツとGパンを取り出した
「うん。君、何着か置いていっただろ?ちゃんと取っといたから。…はい!」
「…Thank you」
002はスカーフに手をかけシュルッと解き次にベルトを外した。上着を脱いでシャツを羽織り腕を通した
(…はっ!…み見ない見ない…)
009は002の着替えを凝視している自分に気付いて慌ててそっぽを向いた
自分がちょっと恥ずかしいと思った
002は知ってか知らずかそのまま着替えを続ける。ブーツを脱いでズボンを下ろした。スラリとした白い脚が露わになる
(……………)
002は何か考えてGパンを履かずに009に振り向いた
「…ジョー」
「ん?…なに…って、ぅわっ002?! Gパン履いてないじゃん!」
009は驚いて手を振って顔を背けた
「…分かってる」
「!」
002の落ち着いた声に009は驚いて002を見た
「00…2…?」
「……ジェットでいい…呼んでくれよ…ジョー」
その瞳は心なしか潤んで見えた
「ジェ…ット」
002は一歩また一歩009に近づきそっと009の頬を撫でた
「…もっと…呼んで」
002はトロンとした眼で009を見上げる。色香を纏った声に009はクラクラした
今すぐにでも押し倒してしまいたい衝動を腕に力を入れてぐっと耐えた
「ジ…ジェット…どうしたの…君らしく…ないよ」
「…」
002はフッと息を吐いて009から離れそっぽを向いた
そしていつもの口調で
「なぁ…ジョー…」
問いた
「俺が好きか?」
………そして
009は…
***
僕は…
彼を抱いた
(この先、性描写有→)
→
[ 104/325 ]
←[*prev] [next#]→
[一覧へ戻る]
[しおりを挟む]
トップへ戻る