・貴女side



「またお前ら隣なのかよ」

『伊佐敷…』

伊「運命じゃねーの?」

『やめてよ気持ち悪い』





笑いながらそう言ってくる伊佐敷に苛立ちを込めながら答える。
そんな笑い事じゃないんだってば!!

授業中隣ペアでやることなんてしょっちゅうだし、私がない頭必死にフル回転しながら解いているプリントも、小湊はさっさと解き終えて邪魔をしてくる。


ほんとドSだと思うこいつ。





小「琴原黒板の字が見えないとか言って前にしてもらってよ」

『やだよ小湊がすればいいじゃん!!』





確かに小湊の隣は嫌だけど、1番後ろの窓側というこの最高の席を譲るのも嫌だもんね!!


小湊にうるさ…なんて言われながらも気にせずギャギャン騒いでいると





「お、琴原また背伸びた?」

「よ!デカ物!」

『お前らほんと殺されたい?』





私の周りではよくある光景。

平均より身長が高い私は、よくクラスの男子にからかわれる。


ほんっとムカつく。

結構気にしてんのに。





小「琴原の場合別の栄養がいっちゃっただけだよね」

『ぐっ…』





1部始終を見ていた小湊が口を開く。

小湊は慎重に関しては直接的に馬鹿にしてきたりはしないんだけど…
逆に腹立つ。




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