22


・貴女side



「おーい琴原ー」

『ふぁい』





あの後、5.6時間目の授業が終わり。
いつも通り野球部は直ぐに部活へと向かう。

席は隣だけど結局あの後小湊とは会話もなく、あの時の態度は未だ謎のまま。

まあいいけどね!普段からムカつくやつだし!!!


私は放課後、友人が委員会の時間まで暇とのことなので教室で一緒に駄べっていたが、委員会が始まるとのことなので私は帰ることにした。

しかし、下駄箱に行くまでの道のりで担任に呼び止められた。

なんだよもう。





「お前何してんだこんな時間まで」

『友達の委員会始まるまで一緒に待っててあげたー』

「じゃあこの後暇だな」

『えっいやいや私はこの後おうちに帰ってずっと待ってるお布団さんに愛を捧げに行か』

「いやぁ悪いなぁこれ小湊と伊佐敷と増子に届けといてくれ!暇なやつがいて助かった!」

『はぁ?!ちょ、私は』

「先生これから会議だから!寮の部屋とかに置いといてくれればあいつらも分かるだろうから!」





そう言って私にプリントを3枚渡して去っていく

…''から''がうぜぇ。

野球部が休んだ時に配られたプリントかぁ。
別に明日でいいじゃん。
とか思ったけどこれ明日までに提出の課題じゃん。

でもなんで私が、めんどくさい。

寮の部屋って言ったってどこかわかんないし!
勝手に入っていいのかもわかんないし!
意味わかんないし!

帰りたいし!!!!




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