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・貴女side
「いや、小湊!これは違くてさ!」
小「なにそんな動揺してんの?」
『だから図星なんだって』
「いい加減黙れ!!」
小湊が登場したと思ったらあからさまに焦ってる様子。
えっ小湊同級生の男子にも恐れられてるの怖すぎる。野球部しか太刀打ちできんだろこりゃ。
苦笑いしながら私も懲りずにからかうと椅子を蹴られた、うざ。
小「まあなんでもいいけど。琴原、邪魔」
『は?』
小「それっぽっち早く食って席あけてくんない?」
はああああああ?
えっ無理やり同じ席座ってきたこいつらにも若干苛立ったんだけど、まだ食べてるのに、先に座ってたのこっちなのに、邪魔?????
もっと言い方ないの????
『ハイハイ、食べちゃいますよ。相変わらずそんなに食べてるのに一切身長に栄養が行ってくれない可哀想な小湊亮介くんのために席譲りますよ。』
やっぱりムカつく、ムカついたらやり返す。
それが私のモットーなわけで。
いつもいつもお昼ご飯は2人前やらご飯大盛りやらを頼んでいる小湊の相変わらずなトレーの上に乗っけられている定食を見つめる。
あ、これやったな。
小「琴原」
『…』
やばいやばい。
斜め上から圧力を感じつつ冷や汗をかきながら御飯を掻き込む。
「ごめんね小湊くん、すぐ食べて席あけるから」
小「いやいいよ、ゆっくりで」
目の前の友人はその空気を感じ取ってか、申し訳なさそうに小湊に謝るも。
なにこの差。
『ごちそうさまでした!はいどうぞ小湊くん!』
居ても立っても居られず、食べ終えた食器を重ねトレーごと持ち上げながら椅子から立つと、小湊は無言で私の座っていたところへ腰を下ろした。
いやいや、なにも言うことないのかね??
イライラしながらも、友人にはゆっくり食べてね、と言い1人で食器を片付け教室へと戻った。
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