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「げっ…最悪…」
「こっちのセリフなんだけど」
【席替え】
小さな事かもしれない。
けれどこの小さな行事が私の運命を左右するのだ。
さすがにそれは大袈裟と思うかもしれない。
けど、けど…!
「こんな馬鹿とずっと隣だとこっちまで馬鹿になりそう」
「あんたって本当何でそうゆうことしか言えないかなぁ…!」
この腹立つ男、小湊亮介とは2年から同じクラスで、それはもう毎度毎度。
2年の最初の席が隣で、ちょくちょくちょっかいを出してくる奴だったけどそれまではまだいいとして。
その後の席替え…まぁ2回隣の席なんて別に珍しいことではない。
その次の席替え…も、その次も…いやさすがに偶然ってここまで続く?
この頃から小湊は私を馬鹿にしてくるし。
結局2年生のうち計5回の席替えで4回隣の席になった。
そして3年になり、またも最初の席で小湊の隣。
そろそろ、散々馬鹿にしてくる小湊に私も腹が立ってくる。
「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿って…チビに言われてもなぁ」
「は?」
「ひっ!!」
小湊に仕返しをと思い言った言葉だけれど…
こっわ!!くそこわ!!
何かを言い返してきたわけじゃない。
怒りを態度で示すわけでもない。
なんか空気が!!空気が怖い!!!
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