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*貴女side
『小湊のせいで怒られたじゃん…』
小「は?人のせいにしないでくれる」
あの後、やられっぱなしはしゃくなもんで。
私も消しゴムを掴んで思いっきりぶん投げたら最も容易くキャッチされ。
かと思ったら私が座っていた椅子を蹴られ、危うく転げ落ちそうになり。
道具じゃ勝てないと思って直接殴って掛かろうと思ったら、あっけなく腕を捕まれチョップされる。
そんなことを繰り返してたら先生に怒られ、結局授業後の片付けを私達2人に命じてきたのだ。
『あーあ。結局絵も完成出来なかったし、成績落ちたら小湊のせいだから』
小「あんな壊滅的な絵描いてたら元から落ちるほどの成績でもないでしょ」
『うっさいな!!!』
そもそも私は小湊に一撃も与えられていないのも悔しいし、さらには図星を突かれ益々苛立ちが込み上げる。
しかも美術は4時間目の授業だったからお腹も減るし!早くご飯食べたいし!!!
あー!ほんと腹立つ!!!
小「さっさとしてくんない?ノロマ」
『ノロマですみませんね!!!終わりましたよ!!!』
小湊は自分のものが終わったのか、美術室を出ようとしながら悪態を吐く。
そのまま勝手に出ていけばいいものを、わざわざ余計な一言を言ってくるなんて……!
嫌味の天才か?一種の才能なのか?
こんな気持ちで丁寧に片付けをする気力や心なんて持ち合わせていない。
私も自分の持ち場を適当に片付け、小湊が出て行った後に続き、美術室の扉を閉めた。
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