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今は8月の中旬、夏休み真っ只中。

そんな暑い季節の中、学校を出て家に帰る様子の4つの影があった。





「あっつい〜」

「そうだな…アイス食いてぇ」

「こんな暑いなら来なければよかった…」

「オレ達3人は補習だから来たけど、何で頭いいつよぽんも来たの?」

「暇だったから来て宿題終わらせといた」

「あ!やべぇ、オレなんもやってねぇ」

「オレも〜…」

「……」

「さすが馬鹿トリオ。あと夏休みも2週間ぐらいしかないよ?」

「やばいやばい!皆で勉強会やろうよ!」

「ナイスアイデア恵一!よし、夏樹ん家行くぞ!」






そうと決まれば行動の早い2人。





「え!?ちょっと勝手に決めないでよ〜」

「いいからいいから!ほら、行くぜ!」

「このメンバーじゃ絶対勉強にならないよ」

「大丈夫!つよぽんがちゃんとしてるんだから!早く行こ〜」





不真面目3人と真面目1人。
結末はすでに決まってるようなもんだが、2人は軽い足取りで先へと進む。





「なんなのあの2人…あんなに走る元気どこにあるんの…」

「ホントだよ…しかも勝手にオレん家でなんて…」

「「…はぁ…」」







この出来事がなかったら、この4人と、ある1人の女の子が出会うことはなかっただろう。



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