過去の日記から
小ネタ


【ボーリング】

沖田「土方さん、あの赤いピンを倒せばマヨネーズ一年分贈呈らしいですぜ」

土方「マジか?!…よし…!」

近藤「トシの場合一年分が一ヶ月分になると思うが…って、あれ?総悟?どこに行った?」



――ゴロゴロ…ドカァァァン!!!!



※※※※


ボーリング場の外にあるゲーセン。

原田「…ん?なんかボーリング場から煙出てね?」

永倉「んな事よりあのウサビッチの人形、もう少しで取れるんじゃねぇか?ほら、あの耳んとこひっかけたら」

藤堂「…あれ?沖田。ボーリングしてたんじゃ」

沖田「ボーリングって1ゲームの値段無駄に高くね?もうちっと刺激がねぇとなァ…」

原田「例えば?」

沖田「爆弾仕掛けた赤いピンを置くとか」

藤堂「怖ぇー…ストライク取ったら死ぬじゃねぇか」

永倉「右之、あのプーチン取れそうな気がする」

斉藤「…トシさん、ストライク取ったみたいだね」



【敬老の日】

沖田「源さん!肩凝ってね?揉みまさァ!」

井上「ん?あぁ、すまんな」

原田「源さーん、この前食いたいっつーてた甘味処の団子!」

井上「おぉ、買ってきてくれたのか。ありがとう、右之」

土方「井上さん、んな書類良いよ。俺がやっとくぜ」

井上「え?あ、あぁ…」

近藤「源さん!いつもみんなの相談に乗ってくれてありがとうな!!(強く握手)」

井上「へ?い、いや…まぁ…」

沖田「源さん、次は背中揉みまさァ。寝ころびなせェ」

山崎「あ!いたいた!今日井上さんにとびっきりの料理を振る舞いますからね!楽しみにしてて下さいよー」







井上「一体何だと言うのだ…今日は……ん?何だ、斉藤」

斉藤(日めくりカレンダーを指差す)

井上「…」




敬老の日!



【真選組にPCがやってきた】

近藤「へ、へぇー…これ押すの?…あ!消えちゃった!!ちょ…トシィ?!どうやんの?!」

土方「マヨネーズがボタンひとつで買える…だと…?!」

沖田「ひじかたとしぞうっと。メルアドと…写真付きなら効果あがるかねィ…」

山崎「おぉー!!ずっと知りたかったレシピが載ってる!!」

篠原「凄いですけど、やはり自分の足で歩き自分の目で実際に見た方が頭の中に入りやすいですし、字も自分で書いた方が覚えやすいと心理学で実証さ」

原田「ブログ開設したらモテる?」

永倉「‘一ヶ月で15センチ!夢のような薬がここに!’…これで本当に背が伸びるのかな?」

藤堂「あれ…?何か利用料金振り込めって」

斉藤「ふーん、便利だね」

井上「さっぱり分からん」

杉原「パワーストーンか…ちょっとは良い事起こるかなぁ…」

武田「あら、ねぇ!これ美味しそう!…いや、食べ物よ?誰が男って言ったのよ」

丘「酒頼んで良い?もうなかったような」

二木「俺の設定がまだはっきり決まってないから台詞思い浮かばなかったらしいよ」



【小ネタ1】

「近藤さん、肩車して」

稲掛けの向こうにあるススキ畑が見たいわけではなく、ましてや橙に色づく柿が取りたいわけではない。何となくお願いをしてみた。
男は見上げてくる亜麻色の子供に向かって二カリと笑う。

「良いぞ」

子供の両脇に手をやり、ひょいと持ち上げ肩の上に乗せた。心地良い秋風が頬を打つ。いつも見上げている赤蜻蛉が真横を飛んでいた。下を見れば地面が遠く、少し怖くなった。
手元にある髷が少し傾く。

「どうだ?気持ち良いか?」
「近藤さん、怖くないんですかィ?」
「何がだ?」

男は不思議そうな顔をした。




「そこでふと思ったんでィ。俺が大人になってこのぐらいの背になったら怖いのかなぁーって」

口に加えた団子の串をぷらぷらと上下に揺らす。隣で話を聞いていた小柄な青年は「ふーん」と返して茶をすすった。

「だから、突然おめぇが原田ぐらいの背丈になったらぜってぇ怖いと思う」
「なわけないだろ」
「確かに…高くなるわけないか」
「…ないけど、なんかむかつく」



【原田君のバレンタイン】

2012

原田「どうせ今年もチョコもらえねぇよわかってんよ」

沖田「原田ー、これおめぇに渡してくれって」

原田「!!…こ、これは…バレンタインチョコ…!!」

沖田「武田から」

原田「とぅりゃあぁぁぁ!!!!」

(キラーン☆)←チョコが天に消えるあの音


オマケ

武田「あらやだ、義理に決まってるじゃないの。本命は…」

土方「!!」


2013

原田「バレンタインデーなわけだが」

藤堂「そうだな」

原田「例年通りもらえないわけだが」

藤堂「…」ジッ

原田「オカマからのチョコなど数に入らない」

沖田「あ、いたいた。志村んとこの姉ちゃんが真選組のみなさんにって」紙袋ドン

原田「おぉー!マジで?!義理チョコ確定だが、まぁ、オカマよりは……あ?なんだ、沖田は食べねぇのか?」

沖田「雌豚共から幾らかもらってるし、譲ってやらァ」襖パタン

藤堂「へぇー…局長喜ん」背中トントン

永倉「局長がさ、その中のモノ食べた途端、泡噴いて倒れたんだけど」

藤堂「…」


2014

藤堂「バレンタインでもらえるチョコの数って、やっぱ男のステータスだよな」

沖田「雌豚共からわんさかもらったぜィ。凹助は?」

藤堂「いや、まぁ、三個程ですが……しかし、相変わらず副長は凄いらしいな」

沖田「永倉もそこそこもらってたぜ。まるで子犬に餌を与えるみてぇに」シャキーン

藤堂「総悟君!後ろ!後ろ!」

沖田「他の連中もまぁもらってるらしいし……いっそのことみんなの分全部集めてさ、チョコの家とか作ったら面白くね?んで、そこで住めよ、ゼロ個の原田」

原田「…(滝涙)」

藤堂「……なんという屈辱プレイ」


【小ネタ2】

篠原「山崎さーん、買ってきましたよー」

山崎「サンキュー…ってオイ。俺、あんパンって言ったんだけど。これあんまんじゃん」

篠原「寒いから…暖まってもらおうかと…」

山崎「篠原…!」




沖田「今日肉まんとあんまんが安かったでさァ。半額半額」

土方「へぇー…寒い時期には有り難いな」


【小ネタ3】
エアコンが同時に三台故障したの巻

沖田「ドラマ見たいから変えるぜー」

永倉「あ!今から始まるクイズ番組見たいんだけど」

沖田「えー?あんな身内だけでキャッキャッ言ってる番組の何処がいいんでさァ」

原田「それよりよ!AV鑑賞会しようぜ!」

藤堂「……あのさ」

沖田「どうせおめぇは、背が伸びるコツは何でしょう、とかいう問題出てくんの期待してんだろ?」

永倉「してない」

原田「凹助君はあれだね。えっちぃビデオはあるけど、お道具とかはないのぐはぁ!!」

藤堂「お前らァァァ!!!人の部屋に転がりこむなり、チャンネル争いするわ物色するわ菓子やらなんやら広げるわもう大人しく……って、コラ!部屋の中で刀を振り回さないィィィ!!!」



【バレンタインデーのお返しとして差し上げた文】

昨晩の嵐のような雨も、明け方には止み、今は障子を揺らす程の風だけが吹いている。
沖田は両の手をポケットの中に入れ、口笛を吹きながら縁側を歩いていた。永倉の部屋の前で止まり、襖に手を掛ける。

「チビぃー、居るかぁ……あ?」

開けた瞬間、沖田の動きがピタリと止まる。別に、部屋の主が居なかったわけではなく、ちゃんとそこに居たのだが、机に伏していた。振り向きもしない。沖田は小首を傾げ、襖を開けっ放しにしたまま、部屋の中に入る。
自室へ侵入されているのにも関わらず、動きを見せないその顔を覗き込んだ。目は固く閉じられ、寝息を立てている。

「ありゃ…」

昼寝とは珍しい。沖田は目をぱちくりとさせる。しかも、気配に敏感な筈の彼が、背後を取られても気付かない程に寝入っていた。
ここ一ヶ月、攘夷浪士達の動きが活発化しており、討ち入りが続いていた。普段の見廻りの時でも、白昼堂々と襲ってくる。
先日、二番隊の担当していた事件が解決し、永倉は二十日振りの休みをもらっていた。
さすがに疲れたのだろう。そっとしといてやろう――と、いう親切心は、沖田の中にはない。代わりに、背後を取られた罰として、顔に落書きをしてやろう、という加虐心が芽生えた。永倉の手元にペンが転がっている。して下さいと言わんばかりに、ちょうどいい所にある筆記用具に、沖田の口角が上がった。
永倉は未だ、背後に立つ悪魔に気付いていない。沖田はゆっくりと手を伸ばしていったが、寝入る顔の下に敷かれている紙が視界に入り、その手を止めた。


“拝啓、母上様”


母親への手紙だった。それはまだ本文には掛かっていない書き掛けの手紙。よくよく見ると、寝入る永倉の傍に、綺麗に包装された小箱があった。
贈るのかな、と沖田は思った。武州の道場にいる時から、手紙を書いている永倉の姿は良く見ていた。

「…」

上体を起こし、短い吐息を洩らす。開けっ放しの襖から吹く肌寒い風に、ぶるりと体が震えた。
静かな寝息の中に、襖が滑る音がする。小柄な体に、薄手の毛布が掛けられていた。


【ハロウィン】

自室の襖を開けた土方の視界に、顔の形にくり抜かれたかぼちゃが飛び込んできた。殺風景な部屋の中央にぽつんと置かれてある。部屋を出る時にはなかった。土方が怪訝に眉をひそめていると、突然、かぼちゃが強烈な光りを放ち、轟音を立てて爆発した。
部屋の中に煙が充満する。背後に気配を感じ、煤だらけの顔で振り向くと沖田が立っていた。

「お菓子くれなきゃ悪戯してるぞ」
「殺すぞ」


おまけ

沖田「……で、土方のヤローに『18にもなってお菓子くれくれ言うな』って言われたんでィ。永倉は良いよな。気兼ねなくお菓子もらえて」
永倉「殺すぞ」


【宝くじ】

原田「丘、おめぇも給料全部宝くじにつぎ込もうぜ。やっぱそんぐらいしねぇと一等当たらんって」

丘「え、そんなことしたら今月生活していけないっしょ。合コンとか、遊びに行く費用どうすんの」

原田「隊の奴等……クリスマスデートやらプレゼントやらで金使うらしくてさ…」

丘「うわぁ…独り身は寂しいねぇ…」

原田「なんで僕が君に声を掛けたのか考えてみようか」

丘「…」

原田「つーかさ、おめぇ、遊びに行く費用なんて当たったら山程頂けるんだぜ?」

丘「!!」

原田「女なんて札束ちらつかせたら寄ってくんだ、合コンなんて必要ねぇし」

丘「そ、そうか…!!」

原田「な?一文無しなんて一時のことだべ?」

丘「原田さん、あったまいぃー!!」

原田「だろ?!ガハハハハ」


藤堂「…」

永倉「良いじゃん、夢見させとけば」


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