小説 1

かごめかごめ

――かごめかごめ


一人の男の元に集った男達、


――籠の中の鳥は


道場での暮らし、貧しくも平穏な暮らし、


――いついつ出やる


まだ出会うであろうたくさんの同志達、


――夜明けの晩に


「江戸へ行こう」
前に進めば必ず光が見えてくる、


――鶴と亀が滑った


ほら、チャンスがやってきた、


――後ろの正面だあれ?


男は手を差し伸べる、

「共に前へ進もう」


------


――かごめかごめ


竹垣に囲まれた処刑場、


――籠の中の鳥は


一人の罪人の首が飛んだ、


――いついつ出やる


自分もいつかあの場所に座る日が来るのだろうか、


――夜明けの晩に


「お前はいつ来るのだ?」
白衣を着た死神が笑いかける、


――鶴と亀が滑った


男は笑い返し、その面に紫煙を吹きかける、


――後ろの正面だあれ?


罪人の首がゴロリと転がり目が合った、

「お前も早く来いよ」


------


――かごめかごめ


組織という名の束縛に、


――籠の中の鳥は


亜麻色は狭いとばかりに暴れ回る、


――いついつ出やる


内に潜む狂った鬼が静かに居座っている、


――夜明けの晩に


「お前が良いと言うまで」
狂った鬼はニヤリと笑い機を待つ、


――鶴と亀が滑った


今日も幾多の命を奪う、


――後ろの正面だあれ?


亜麻色はニヤリと笑い振り返った。

「次はどいつでィ」






かーごーめー、かーごーめー

コツは前の人の靴を見て後ろの人を予想するのです。


コツ…?!Σ(´・ω・`)



中々意味深い歌です。
やってしまった感はいっぱいです。


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