んだように彼女は机に突っ伏している。潰す時間、先程終わった授業は相当に眠かったのだろう、今から起きる気配はない。私はこの間から咳が治らない沖田君から席を借りて、彼女の机に肘をついた。だりい。だりいよ。私は悪態をついた。一度目についたのは彼女の髪。神はどうして、こんなバカにこんな質のいい髪を授けたのやら。さらさらとバカに綺麗なかみのけ。身の毛がよだつ程のかみのけ。私はここでようやく古典の要約を出していない彼女を起こしに行動した。どうしたって起こすしかないけれど。

「起きなさいよ」
「起きません」
「起きてんのかよ」
「起きてません」

彼女は突っ伏すのをやめずに、私の指を手を触り出した。割り出した答えは2。私は声をかけつつ数学の予習をしていたのだ。

「二回めは言わんぞ彼女よ」
「…仕方ねーな起きるか」

がばりと起きた。沖田君はこんこんと咳をしている。こんこんと彼女は机をその爪で叩き、私に向かって剰えこんなことを口に出したのだ。煮出すぞてめえ。

「あのねぇ起こしてやったんでしょもっとしっかりとしたこと言えようんこ」
「うるせえ最初から起きてたんだようんこ」

うんこいつぶっとばす。血管のぶっとい私は怒らずに、それでいて彼女の言い分が全く意味のないことだとわかっていたのでふんと鼻で笑った。起きるなら踏んばってしっかり起きてなさいよ。私は借りてんのよ沖田君の机を。起きた彼女が彼に謝るべきなのである。

「要約出していないでしょ」
「あ、出してないわ」
「次古典だっての」
「ははマジでウケる見せて下さいお願いします」
「うんこに借りるお前のプライドは終わりだよ終わり」

予鈴がなり休み時間の終わりが告げられた。じゃあね、げらげら皆に笑われれば良いのである。やあね、私の性格悪いなんて思わないでよ、私は彼女が好きだからこんなことをしてあげるのだ。

「お願い見して」
「うるせえな見せないよ」
「うんこは弁解します見せて」

私は再三どうしようか頭を回転させた。展開的にこれは彼女に痛い目に合わせるのが良いと思うのだけれど。4回位ぶん殴りたい、いつも彼女はこうなのだ。五臓が煮えかえっても誰も文句はいうまいしかし私は彼女のことが、何と言いますかその愛しているので、とはいってもこうおシックス、おや失敬おセックスをしたいというわけではなくこう、純粋に人間を愛するような形で彼女を愛しているので。ぶー垂れた顔でこのところの雨でしっけた紙を彼女に見せた。耳にかけられた髪がさらりと落ちる。

「貸してやらんこともない」
「金は無いぞ!」
「まだ何も言ってねーじゃんか取りたて屋か私は」
「じゃあ何すりゃ良いんだよ」
「…後でキスして」
「……はいはい」

ふうと飽きれた顔で私を見てくる。みてくれだけは本当に良くて、私はもうその顔も本当は大好きで大好きで仕方ないのだ。かた無しの怒りもそこらにぽい、私は嬉しくて、彼女のかっこいい綺麗な顔を見て、そしてアイスも約束。あゝ、私の愛する恋する女学
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