コトノハ。 | ナノ


▼バトルト。


ナマエside。

バトル終了後、

「うわーッ!オマエすげえ!!ポケモンリーグの決まりだこのジムバッジ受け取ってくれ」

わたしはポッドさんからトライバッジを受け取った。
デントさんがにこにこしながら前へ出てくる。

「ジムバッジはトレーナーの強さの証です
バッジを1つ持っていれば人と交換したポケモンでもレベル20までなら命令をきいてくれます
あとこれも貰ってください。」

わたしは何かわざマシンを貰った。

「そのわざマシン83の中身は「ふるいたてる」といいます「ふるいたてる」を使えば攻撃と特攻があがります!
ちなみにわざマシンは何度でも使えるんですよ。」

なにそれすごい…。あまり積まれる前に倒せて良かったと思った。

「やはり一筋縄ではいきませんでしたね…。
ポッド、あなたはもう少しポケモンのタイプを勉強するべきです。」

デントさんに続き、コーンさんが言う。

「…ありがとう、ポッドさん。」

わたしがそう言うとポッドさんがにかっ、と笑った。

「ポッドさんなんて、水くさい呼び方すんなよな!ポッドでいいぜ!」

「うん、…分かった。」

「ぼく達もポッドと同じ風に接してほしいです。」

「あまり年も変わらないことですしね。」

「デントとコーン…わたしも、呼び捨てでいい。」

「分かりました、ナマエ。」

コーンが微笑んだ。
……あまりというか全く微笑むイメージ、無かった。

「そう言えばポッドはいつの間に、ナマエと仲良くなったの?」

デントが不思議そうに言う。

「水運びに行ったときだぜ。な、ナマエ!」

わたしが頷くと、わたしとポッド以外は驚いていた。

(居ますよね、友達作るの早いタイプ。)
(ポッド…以外に強敵かな。)



「あ、そういえば…コーンにお願いがあるの。」

「なんでしょうか?」

これを切り出すには勇気がいる。
3…2…1。

「わたしをここで、働かせて欲しいの。」

……よかった。
ちゃんと、言えt「「「えっ!?」」」

3人が見事に異句同音、
もっと詳しくわたしの話を聞こうと身を乗り出してきた。

「……緊張する。」

わたしはこういうのに弱い。思わず後ずさりしてしまう。
と思ったらいつの間にか誰かに背中から抱きとめられた。
振り向くと間近に映る、緑。

「ちょ、っと、え、なにして…。」

「こっち側は下に落ちちゃいますよ。」

ふふ、と笑うくさのエキスパートのその人は、まさしくデントで。
このときばかりはデントは笑顔なのに、デントの周りに黒いオーラが見えた。(気がした)

「ああ…、うん、ありがとう。」

だからもう、離してほしい、かな…うん。
他の2人からの視線が、とてつもなく痛い。視線釘付けなのね(なんちゃって)
…なんて冗談言ってられない。

「おまえ…デントォオオオオ!」

突然むきぃー!!、とポッドが暴れだした。

「どうしたの?」

デントがあの笑顔を浮かべたままポッドに言う。…ホントどうしたのかな。
ポッドがデント目掛けて、拳をぶんぶんと振っている。
デントはわたしを盾にしつつ、高速でそれを避ける。正直言って、この状態かなり怖いです…。
コーンにへるぷみい、と視線だけで訴える。
最初のうちは自分でどうにかしなさいという苦笑いが返ってくるばかりだったが
とうとうわたしが涙目状態になり、この状況がどれだけ辛いのかが分かってくれたんだと信じたい、
辞めないか2人とも、とデントとポッドを諭してくれた。
……や、やさしい(多分恐らくきっと)。
やっとデントから開放されて、わたしはふぅ、と息をついた。

「おや…もうこんな時間。
今日はもう閉店ですから閉めた後に詳しくお話聞きますので、しばらくお待ち下さい。」

そう言って爽やかに閉店の準備をしに去っていく3人を見てわたしは、
コーンさんマジとうもろこし!!…ということだけを思っていた。