佐助くんはまだこの事実を受け入れられないようです。
「…………」
「ん?どしたの佐助」
「あきちゃんほんとにおっぱいないの…?ちかちゃんとまさむねに…ちかちゃんにぜんぶあげたの?」
「おいなんで言い直した」
「うーん、おっぱいがないって言うか性別が変わっちゃってるからねえ…」
「フォローしろおい飼い主」
「せいべつ…?」
「無視かそろそろ泣くぞいいのか」
「分かったからこっち来とけ、な?」
「なんでか男の子になっちゃったの」
「おとこのこ…?」
「そう、佐助と一緒の男の子」
「おれさまと…いっしょ…?」
「そうなの。佐助はおっぱいのない男の私だと…きらい…?」
「…!…んん!ううん!すき!おれさまおっぱいなくてもおとこのこでもあきちゃんがすき!いちばんすき!」
「…っ、佐助ぇ!」
「あきちゃあ!」
「まとまったようで良かったなあ」
「うむ。…元親、そのようにちちを頭の上に乗せるな。おもいではないか」
「おっと悪い悪い。いつもの感覚で抱っこしてた」
「……ゆき、来い」
「う?」
(ぎゅううう)
「にゃははっ!まー!まー!」
(ふにふにふに)
「…?…??…れぇ?」
「………!」
「おい幸村が乳ねえって不思議がってるぞ」
「…豊胸っていくらくらいすんの」
「いや、そこまで!?ゆきくんの中でおっぱいの基準が私や元親くんなだけで政宗くんもある…ないこともないよ!」
「お前ら本当俺を傷付けるの得意だな!」
「おいたわしや…」
いや、本当!ないわけじゃないんだよ?