2000企画 | ナノ

●小さい二人に聞いてみました。

「奏ねーちゃんの好きなところ？ぜんぶ！！」
「全部かぁ。嬉しいけどもっと具体的に、うーん一番好きなところとかないのかな」
「一番……おいしいごはん作ってくれるとこ？」
「ご、ご飯…!?何か、複雑…」
「でもやっぱりぜんぶ!!」
「燐…！」
「ぼくは、えっと、奏おねーちゃんのやさしいところが好きだよ」
「雪男ー！」
「でもやっぱりぼくもぜんぶが好きだよ」
「あああ！もうこの子たちホント天使!!天使だよ！うりゃー！」
「うわっ」
「わわっ！おねーちゃん苦しいよ」
「もう私も二人とも大好きよ!!」

「奏は双子のこととなると暴走しますね…いったいどういう教育をしたんですか藤本」
「普通に育てたつもりなんだが…」

●大きい二人にも聞いてみました。

「あ？好きなところ？何でそんなこと聞くんだよ別にいいだろそんなの」
「兄さん…そういう質問なんだからちゃんと答えないと」
「そうよ燐。昔はあんなにおねーちゃん大好き！って言ってくれたのに！」
「そりゃ子供ん時だろ!?今そんなこと言えるか!!」
「！！反抗期!?反抗期なの燐!?昔はあんなに可愛かったのに！今も可愛いけどかわいくない！」
「どっちだよ!?それと反抗期じゃねー！」
「その言い方だと反抗期を肯定してるようだよ兄さん…」

「仕方ないな。じゃあ僕から答えるね。僕は今も昔も姉さんは尊敬してるし、好きだよ。ただ祓魔師になってからは姉さんは僕の目標でもある」
「雪男……昔は泣き虫だったのに立派に成長しちゃって…！でも堅苦しいよその言い方。嬉しいけど今からそれじゃ老け込むわよ！」
「老け…！姉さん…！」
「まだ15歳なんだからもっと肩の力抜きなさい。疲れちゃうわよ。で、燐は？燐は私のどこが好きなの？」
「………胸がでかいところ」
「…………」
「…………兄さん」
「燐は誰に似たんだろう…姉さん切ないわ…」

燐の持ってたエロ雑誌はその日のうちに燃やされました。

(あーーーーーー！！！)
(ちゃんと姉さんに今でも好きだって言わないからだよ)
(は、恥ずかしくて言えるか！！)

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