大人しいとなんだか寂しいです
『......。』
「......。」
『......。』


今日はうちのりんくんが変です
いつもくっついてきたり胸出せケツ出せって言うりんが
なーんにもしなくてただ携帯をいじってるのです
今の今までこんなことがなかったから若干、
いやかなり混乱しています、はい。


『ね、ねぇ...りん』
「ん、」
『.......。』


だめだ
一応は相槌を打ってくれるけどこっちに顔を向ける気配なし
ま、まさか私がいつもキツいから愛想をつかされてしまったんじゃ...!
それはやばい、だめだ


『そんなの嫌だ...!』
「...は、すず
な、なんで泣きそうになってんだよ」
『別れるとか言わないでよぉ...』
「まて、意味わかんねぇ
なんでそんな話になってんだ」
『私がいっつもキツいこと言ってるからね
りんは愛想つきて私にもう興味がなくなったと...ぐす』
「そんなことありえねぇって...」
『だ、だって!
今日なんか携帯いじってばっかで
大人しいから、え...?』


まてまてまて視点がおかしい
私はさっきまでソファに座ってたはずだ
なぜ今、私の視界にりんの顔と天井があるのだ


「最近すずがつめてぇからハルに相談したら
押してだめなら引いてみろって言われて試してみたけど
......効果あったな、かなり」
『ひ、ひど!』
「やっぱり寂しかったろ、ごめんな」
『.....ばか、でも好き』


大人しいとなんだか寂しいです



(さて、ヤるか)
(.....は?)
(胸出せ、いや今日は俺が脱がすわ)
(え、ちょま、ぎゃぁああああ!)

((寂しいなんて気のせいでした!))


完全に毒されているようです



End.



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