今日も笑いが止まらない(笑)


「hey乙女子!!一緒に城下でdateしねぇか?」


あぁ、


「えぇー、どうしようかなぁー」


なんて愚か!


「おいこら独眼竜、鬼の宝に勝手に手ぇだすんじゃねぇよ!!乙女子、俺と一緒に海に出ようぜ?」
「いやいや、乙女子はそんな危ないところに行くんじゃなくて、俺と一緒に京都のほうが絶対楽しいって!乙女子、俺と一緒にいかないかい?」

「元親、慶次っ」


なんて滑稽!!



「ふんっ、馬鹿共の幼稚な口車なぞに乗るでない乙女子。そなたは我と共におれば良いのだ。」
「なにおぅ!てめぇ元就!!」
「おい毛利、それは聞き捨てならねぇなぁ・・?」
「毛利の兄さん、それはちょいと酷いんでないの・・?」

「もぅみんな!!喧嘩はしちゃいけないって言ってるでしょ?」

「「「「うっ・・・。」」」」


なんて喜劇!!






これはこれは皆々様方、本日はお越し頂き真にありがとうございます。
本日お招きしたのは他でもない、テンニョ乙女子様についてでございます。・・・皆様落ち着いてくださりませ。それでは改めて。三月ほど前に突如長宗我部公と毛利公の戦の真っ只中に現れ、あっという間に両軍を和平へと導いたのが、テンニョ乙女子様だそうですね。
「その顔(カンバセ)は高貴で麗しく、流れる御髪は黒檀のよう。新雪のような肌を持ち、熟れた果実のごとき唇をもつ。その黒曜石の瞳に浮かぶ自愛は母の様に優しい。まさしく平和の女神!最高の乙女!最上の天女だ!!」
・・・とはある一部のお方の言葉だそうですね。しかし実際のあのお方は如何でございましょうや?はっきりと申させて頂けば、只の女狐で、只の性悪で、醜悪で、権力に貪欲。自分より美しいものは大嫌いだときた。そんなふざけた性分の持ち主ですのにね。え?どこで誰が聞き耳を立てているかわからないですって?大丈夫でございます。我が城の警備は万全であり、この部屋に関してはしっかりと人払いを済ませておりますゆえ。さて、話に戻りますが実際にあの女は酷いものでしょう?自らを天女と名乗りながら何をしましたか?何を言いましたか?何を考えましたか?全部全部ぜんぶぜんぶゼンブゼンブ自分の為にしか動いてないじゃぁございませんか。幸せを謳いながら不幸を集め、平和を掲げながら争いをうみ、平等を宣言しながら格差しか広げなかった。そんな女に墜ちた武将達もなんと残念な事でしょうか!・・・そんなに殺気を私にぶつけないで下さいませ。私は事実しか述べておりませぬ。実際に名だたる武将達は皆々様方確実に墜ちてしまいました。独眼竜は只の蛇に。東の太陽もくすんだ星へ。月光の忍は腑抜けになり、風来坊など駄目男だ。西海の鬼は愚連の屍鬼でございまする。他にも余りにも居られるので、挙げるのも億劫になってしまいますね


外からはテンニョと"元"武将たちの何とも能天気な声が聞こえる。自らの使える主が貶された事に対して反論をしかけたようだが、その声に皆黙りこんでしまった。無理もない、自分をいたぶる相手をどうして庇う事ができようか。

(後もう一押しか…?)



・・・それでは話を続けさせていただきます。
彼らの堕ち様はそうとうなモノだと私は聞きました。執務をまったくせず、鍛練も怠り、財を湯水のように使う。それも全てテンニョと共におりたいが為に。それでは国が傾かない訳は無いでございましょう。皆さまはとても素晴らしき忠誠心をお持ちでございますので、諫言を申し上げたのではございませぬか?そして結果は見事無視。毛利公の所では既に命を散らせた方もいらっしゃると聞いております。また他の方のところでも、理不尽な暴力が蔓延っているとか。


集まった人々の目に暗い光が灯る。誰かの悔しいがる呟き声が聞こえた。すすり泣く声、互いに慰め合う声も聞こえる。

(そろそろ仕上げか?)


…皆さま、悔しくはございませぬか、憎くはございませぬか?たった一人の女狐によって、女に狂ったかつての誉れであった君主によって酷い目に合わされることが。悲しくはございませぬか、屈辱ではございませぬか?そうお思いの方はこの場で自らの胸の内を吐き出しなさいませ。


そう俺が語りかければ、皆、それぞれに呪いの言葉を吐き出し始めた。

あまりにも上手くいった自分と自分の主の策に思いっきり爆笑したかったがやらなかった。俺ってえらい←
(さぁて最後の仕上げだ)


皆さま、それぞれにお思いの事があるようですね。その思い、直接相手にぶつけては如何でしょう?そうです、自らを酷い目に合わせた者達に仕返し…いえ、ここはハッキリと申し上げましょう。下剋上を起こすのです!いくらバサラ者といえど、一人の人間。鍛練も怠っているのなら充分勝てましょう。どうしてもの場合は我が軍も手を貸します。そして何よりあなた達は大義名分もあるし、地理的な問題も余裕で解決しております。心配要素は1つもございません。


普通なら到底受け入れられない案だが、今の心身共に疲弊し、正常な判断ができない彼らは直ぐに賛成の意を表した。…ヤバイ、腹筋が崩壊しそうっ…!!


皆さま賛成頂けたようでございますね。それでは別室にて詳細は細かく決めて行きましょう。別の者がおりますので。その者とよく話し合ってお決めください。決して相手に悟られないようにしてくださいませ。皆さまに、御武運のあらんことを…。


そう最後に纏めれば、皆妙な気合いを込めて部屋からでて行った。気配が消えたな…せーの

『ぶっ!はははははは!!あーマジありえねー!もう少し粘るかと思ったがアッサり信じてくれてさー。はーマジおもろかった、適当に言葉並べただけであそこまで効くとはかなりビックリだっつーの!』

そこまで言いながら一人で爆笑していると

「もう笑いすぎだってー」

オカンが落ちてk「何か言った?」…すいません


「もうまったくー。旦那が[説得が終わったなら早く来ないとお仕置きだ(ニヤリ)]って言ってたよー?」

『うっそマジで!?早く教えろよ佐助ー…ククッ』

「あーまだ笑ってるし。あんまり事が簡単に運び過ぎて面白かったのはわかったから早く行くよ?とっとと計画完成させなきゃ」

『はいはい。どんだけ早く下剋上後に疲弊した国を潰すかが重要だもんなー』

自分達が支配することなく自らの国を信じた相手に取られる時の顔、マジ楽しみだわー

「まーたこの子は簡単にこんなところで言ってー。俺様旦那に怒られても助けないからね?」

『え〜…それだけは勘弁!!』

そうして俺は佐助と急いで御館様と幸村様。並びに武田の皆々様方の元へと行くことにした。



それにしてもほんと、




今日も笑いが止まらない(笑)




fin.





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先に言っておきます。

決して征波は武将達が嫌いな訳ではございません!!

無茶苦茶言ってましたが、全て愛ユエにー←です!








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