最後に紅茶を。 | ナノ
後書き


初めに、「最後に紅茶を。」を最後まで読んでくださり、本当に本当にありがとうございました。連載中応援してくださっていた方々、完結してから少しずつ読んでくださった方にも、心から感謝申し上げます。

最後に紅茶を。は、連載を始めた頃から読んでくださっている方なら知っていると思いますが、元は短編小説でした。一話目がそれに当たるのですが、自分で読み返した時に「これで終わらすのはあまりに不二とヒロインが報われなさすぎる」と思い、連載をスタートしたのです。当初はもっとサクッと終わらす予定だったので、こんなに長くなるとは思っていませんでしたが、連載をしているうちに「果たして前世の思い人だけを来世でも好きになることは本当の意味での幸せに繋がるのだろうか?」と考え始めてしまい、前世と現世の恋愛観でヒロインが揺れる話を書こう!という結論に至りました。そうしたら自然と話が長くなってしまいました。そして、その為には現世の思い人に当たるキャラを出す必要があったのです。
そこで出そうと決めたのが幸村。
正直いうと、幸村を出したのは今でも正解だったのかわかりません。幸村が出てきた瞬間、「えっ!?」と思った方も、不二とヒロインが結ばれることを望んでいた方もいらっしゃると思います。
実はこの話で一番悩んだのが不二オチにするか、幸村オチにするか、ということでした。本当に悩んで悩んだ結果、前世での恋愛や不二や前世の自分の気持ちを無駄にはしないように、今愛する人を精一杯愛させよう、という結論に至り、幸村オチに決定しました。これを決めたのは大体19話あたりです。
私は不二とヒロインが結ばれることは本当の意味での幸せには繋がらないと思い、結末をこのような形にいたしましたが、これが正解だとは思っていません。読んでくださっている方によって、捉え方は様々だと思います。

ですがあくまで、私の中では「不二長編」です。おちは幸村でしたが、ヒロインの中では不二周助は世代を超えて恋をした大切な人であり続けると思うからです。

今後の参考に致しますので、感想などを頂けたら幸いです。また、「不二長編」という表記になっていながらもこのような終わり方になったことについての厳しいご意見でも構いません。覚悟の上でこのような終わらせ方をさせて頂きました。

大分長くなりましたが、これで後書きは終わりたいと思います。後書きまで目を通して下さり、本当にありがとうございました。心から皆様に、精一杯の感謝を込めて。

2013.07.15 後書き
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -