萌え帳 | ナノ
いざ行かん小咄!☆そうや
2009/02/23
こっちは久し振りに早めの更新(何)
確かに、ヒノトと翅羽は恋愛対象にならないだろうね(笑)
戦友に思わず納得したのは私です(爆)
同じ部屋でごろ寝でも、多分翅羽は季にしないと思うよ。
で、今回も翅羽にしようかと思ったんだけど、今回はカノエ+αで。
「兄上、こんなとこで寝てると風邪引くぞ」
頭の上から聞こえてきた幼い声に目を開ければ、真っ先に目に入ったのは自分と同じ朱。
どうして彼が自分の部屋に、と思ったが、そういえば濡れ縁で陽向ぼっこをしていたんだと思い出す。
風もない心地よい陽気は、昼寝には最適。
つい寝てしまったんだろう。
そこに通りがかった弟が、わざわざ声をかけてくれたのか。
「カノトが起こしてくれるとは思わなかったな」
「別に、起こしたくて起こしたわけじゃない。兄上がここで寝てたら、オレが通るのに邪魔じゃん」
野郎には興味ない、と言う弟はどこまでも父と良く似ていた。
基本的に、母や翅羽の言うことはよく聞く。
逆に、父のヒノエやカノエには気紛れ程度に。
「はいはい。それじゃ僕は部屋に戻るよ」
起き上がり、部屋へ戻ろうとすれば、着物の袖を掴まれた。
何かあるのだろうかとカノトを振り返れば、いつになく真剣な表情の弟がそこにいた。
「カノト?」
本当にどうしたのだろう。
いつもなら、こんな行動はしないのに。
「兄上は、心に決めた姫君っていないわけ?」
全く、痛いところをついてくる。
思わず誤魔化したいところだが、目の前の小さな瞳がそれを許さない。
「カノトがそんなことを聞くのは珍しいね。どうかした?」
「別に。ただ、親父は兄上と同じ年にはもう母上と一緒だったろ」
「父上は父上、僕は僕だよ。それに、僕よりも姉上の方が先だしね」
正直、その手の話は最近になって増えてきた。
交わす手段に姉の翅羽を話題に出すのも、最近の日課である。
だが、翅羽の方も最近は何やら考えているらしい。
母と話をしているのをよく見る。
「でも、熊野に跡継ぎは必要じゃん」
「そうだね。でも最悪のときは、カノトが継ぐからいいよ」
「は?冗談じゃないね。跡継ぎは兄上で、オレじゃない」
はっきりと言い切った弟は、本当に理解しているのだろうか。
カノエに何かあった場合、次はカノトに回ってくるということを。
「もう少し大きくなったらカノトにもわかるよ」
「はぁ?」
ポンポンと頭を撫でてやりながら、着物の袖をカノトの手から取り戻す。
身体と心は別物だ、とは誰が言ったのか。
それを理解出来たのは最近のこと。
本気の恋は一度だけ、と言った父の言葉はまさにその通りだと思う。
髪を切って軽くなったのは身体だけ。
気持ちの整理はもう少し掛かりそうだった。
てわけで、カノエとカノトでした!
断髪式後で時間が少したってるのかな。
ついでに、実は二人の子供は三人いるのよ、ってことで。
天海月船でも弟について触れていたんだけどね。
弟はカノト(まんまやんけ)
ヒノエとは外見と性格がそっくりです。
野郎には興味ないけど、兄の変貌っぷりには驚きを隠せないようです(笑)
断髪式やったりとか、情緒不安定だったりとか。
女より男のが精神的に弱いってことですよ。
この頃には一華はもう……なのかな?(笑)
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