萌え帳 | ナノ
そしてまたまたお久しぶりな小咄☆ゆきの
2009/02/18
お、久し、ぶり…?(聞くな)
お、覚えてたよそうやちゃん!
でも書く間がぁぁ…!
という訳で、そうやちゃんが翅羽出したからヒノト出撃(笑)
「もう帰るの?」
「オレも麗しい花を愛でていたいけどさ、約束があるんだ」
「…女の子?」
拗ねた声音に苦笑して、引き止める女の頬に唇を落とした。
「だとまだ救われるかもしれないけどね、生憎むさ苦しい親父さ」
「そう……また来てくれる?」
「花の蜜が恋しくなったら。期待しないでくれると嬉しいけどね」
名残惜しげな女にもう一度、今度は額に口づけると、ヒノトは庵を後にした。
…約束など、出来る筈がない。
幾度か遊んだ女。
本気にならぬ事を条件に、互いに手を出しただけだと言うのに。
「……悪いね、オレが誠実になれたら問題ないんだけど」
ぽつり、落とすのは懺悔。
最近になって女の眼の色が変わったのを察した。
もう二度と会わないだろうと思う。
恋。
少なくとも、自分は恋多き男だと思っていた。
父譲りの髪と容姿。
母譲りの黒い眼は、出逢う女に理知的とも優しいとも評されている。
そして生まれ持ったこの身分。
それらに甘えるつもりはなく、努力を積み重ねている。
勿論、人前では決して見せる事無き部分だけれど。
そんなヒノトだから、恋の機会には事欠かない。
自ら声を掛けずとも女から寄ってくるのだから、自然ヒノト自身も、好意を寄せる女が今まで複数いた。
……最近になってそれが分からない。
双子の片割れが、めっきり美しくなってしまった。
決して言葉には出さないが、伏せがちな睫毛の先が時折揺れて、ヒノトですら胸を突かれる事が増えた。
昔は姿を入れ替わる遊びだって出来たのに。
急に一華は女らしい憂いを帯びた。
そんあ彼女は、ヒノトと会っている「恋する女」と同種の空気を纏っていて……結論付けずに居られない。
紛れなく、一華は恋をしている。
とすると、相手は誰か。
父や大叔父、そして一応自分と。
容姿も中身も並外れた男に囲まれ育った、箱入りの姫君。
彼女が恋した相手、となると、今の熊野に果たして存在するのだろうか。
「ま、オレ以上でなきゃ返り討ちだな」
そんな事を口にしながら、内心羨ましくて仕方なかった。
まだ、自分を変えてしまうほどの想いを抱えた事がない。
俗に言う、胸を焦がす痛みも知らない。
……そんな彼が唯一の存在に出会ったのは、また別の話になる。
はい、ヒノトでした!
彼の立場とか父親とか考えたら、モテてモテて仕方ないんでしょうね。
簡単に恋出来るから、本当の恋を知らない。
そんな時に一華(ヒノトの聖域(笑))が女になっていったら焦るんじゃないかなー(笑)
ヒノトのお相手は翅羽じゃないと思う。
うん、この二人は同じ時空に居たら、戦友になるんじゃないかと。
それこそ同じ部屋で雑魚寝できるぜ☆みたいな。
立場的に色々難しいけど(笑)
そ、そう思わない?そうやちゃん!
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