※最初は深刻そうに見えますが、全力でギャグです。…………ギャグなんです!
※とりあえず最初に謝っておきます、神童さんと成瀬様ごめんなさい。
※1期、離脱前、多分デキてる








ベッドサイドテーブルの灯りが揺らめく闇の中、神童拓人は考えに耽っていた。

至極真面目な顔で何を考えているかと思えば、彼の頭の中を占めるのは、部活の後輩であり、同時に恋人でもある松風天馬の事ばかりである。最近剣城やら倉間やらがデレ始め、さらには転校していった南沢まで天馬にオチてしまったので、一応恋人であるとはいえ彼らに横取りされるのではないかと思うと、神童の心休まる日は無かった。
おまけに雨宮とか言う得体の知れない人物も現れた。噂によると、出会い頭に天馬を押し倒したらしい。許せん。

「どうにかして、天馬を守る方法を考えなければ……」

深夜特有の奇妙なテンションも影響してか、止める者がいない神童の思考はますます暴走していった。





「……………で、寝不足になるまで考えた結果が、これか」
「ふっ、いいだろう?わざわざ海外で作らせた一品ものだ、欲しいと言ってもやらないぞ」
「誰がいるかそんなもん!…………まさかお前、本当に天馬にソレつけさせる気なの?」
「ああ、それがどうした?」

ちなみにサイズもぴったりの筈だ、と得意気な顔で自慢する神童の手にあるのは、全体的に金属で出来たベルト状のもの――いわゆる貞操帯、というやつだった。一体お前はどうしてサイズを知っているんだ。もう頭痛しかしない。誰か助けてくれ、と霧野は眉間にシワを寄せながらこめかみを揉んだ。

「お前な……いくら庶民と金持ちの考え方は違うとはいえ、これはないだろう。ドン引きされるぞ?」
「俺の天馬に限ってそんな事はない。できれば天馬がずっと俺だけを見てくれるように側にいたいが、流石にそれは難しいからな。これで我慢する」
「ってお前、天馬を監禁するつもりだったのかよ!?」
「ああ、それがどうした」
「そこドヤ顔で言うところじゃないから!!」

ああもう誰か本当に助けて、自分一人じゃ手に負えない。半ば諦めかけ、明後日の方向へ向けた目が急速に濁っていく霧野は、「キャプテーン、霧野せんぱーい」と呼びかけてくる後輩の声にハッと正気を取り戻した。

「天馬!?お前…」
「ああ天馬、いい所に。ちょっとした頼みがあるんだが、いいか?」
「? はい、何ですかー?」
「待てェェェェェ!!」

不思議そうな顔で小首を傾げる天馬の所へと行きかけた神童の襟首を掴んで引き戻す。当の本人は「何故止める、霧野!」と、その昏い闇しか見えない茶色の瞳を霧野に向けた。

「お前それ駄目だから!!可愛い後輩のためにも、お前の幼なじみ兼親友として、俺は全力でお前を止める!!」
「邪魔するな、放してくれ霧野ぉぉ!!」
「誰が放すかぁぁぁぁぁっ!!天馬ーっ、全速力で逃げろ、今すぐ!」
「え、でも、キャプテンの頼みごとって」
「いいから!気にしなくていいから!とりあえず剣城呼んできてくれ!」
「は、はい!」




結局その後、神童は散々抵抗したが、彼の目論見を知った天馬本人が「えっ、それはちょっと…」とドン引きした為一気に落ち込み、例の貞操帯はFW三名の必殺技によって跡形もなく消し飛んだという。



純愛=ヤンデレ方程式






ど う し て こ う な っ た 。神童さんが変態に!
相互記念として、『プカプカ』の成瀬様に捧げる拓天……の、つもりです。とりあえずスライディング土下座。どうしてこうなった。なんかもう、色々と本当にすみませんでした。反省はします、しかし後悔はしない。←
実はあの鍵掛かってる記事から生まれた妄想の産物なんだよ!とか主張してみる。なんてこった。←
まあ、俺が書くヤンデレなんて皆こんなもんさ!←
返品、書き直し受けつけますからね!(滝汗)

2012/05/01up

prev|top|next



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -