「オイ、クソシルバー。んな所に座ってて寒くねえのかよ」

「……いや、別に」

「何だぁ?また悪い夢でも見たのか?」

ホラよ、と温い缶をシルバーに手渡すゴールド。自分はといえば、相棒であるバクフーンのバクたろうにくるまりながらホットココアをちびちび啜っている。

「……お前、コーヒーも飲めんのか」

「う、っるっさいな!いいだろ別に、たまたまコーヒーがそれ一本しか売ってなかったから…!!」

ああそういえばお前、味覚子供だしな。そりゃコーヒーも飲めんわなとシルバーが呟けば、ますますぎゃんぎゃんわめいてくる。
暫く言い争った後(といってもゴールドが一方的につっかかっていただけだが)、どちらからともなく黙りこむ。

「………、ありがとな、ゴールド」

「………別に?」

いやーホラピチュの奴が急に夜中に鳴き出して目ェ覚めちまっただけだし、と言えば、自分のせいにするなとでも言わんばかりに彼の腕の中のピチューが鳴いた。
そんな彼らのやりとりに、シルバーはフッと笑う。すると、それを見たゴールドは、目を丸くした後そっぽ向いてしまった。よく見れば、耳が赤い。

「どうした?」

「……〜ッッ、おまっ、んな顔できんのかよ…っ、反則だろそれ……」

少々寒くなった気がしてバクフーンに包んでもらおうとゴールドの側に寄ったが、彼の顔とその言葉を聞いたシルバーもまた赤くなった。

「…な、何でお前まで赤くなるんだよ!つーか離れろ!暑い!」

「…っ、うるさいなお前は、別にいいだろう、俺だって寒いんだから」

「さっき平気だっつってたじゃねぇか!!」

またしても口論に発展したが、離れろと言い合う割には、二人ともずっとくっついていたままだった。



ああ、どうか夜風がこの火照った頬を冷ましてくれますように!





pkspゴーとシル。ノォォォゴーくんツンデレ期に入っちまったー
なにこいつら何でこんな初々しいの?リア充なの?ようし分かったいちゃつくなら余所でやれ、リア充ばくはつしろ!←
まあ本人BLなしで書こうとしたけど、いつの間にやら……ちなみにシルゴですこー見えても。シルゴです!(大事な事なので二回言いました)


2011/09/21完成 2012/03/06up





「#年下攻め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -