※南→天
※見えなくても南天と言い張る。



フィフスセクターに抗い続ける彼らに耐えきれず、雷門を辞めて、俺はここに来た。

――あいつから逃げてきて、随分経った。

「……、ははっ、」

そんな彼らと再会し、今度は敵として戦ったのは、ほんの先程。フィールドも味方し、実力も十分あった筈なのに、結果は、敗北した。

しかもあいつらは、どんなに絶望的な状況になっても諦めず、どころか(無意識だろうが)楽しんでいる様に見えた。それを、見て、

「……くそっ」

戻りたくなっちまったじゃねえか。俺だって、本当はただ、純粋にボールを追っかけてたいんだよ。
でもそれが出来ないのは、自分の『何か』を守る為。だから、転校までしたのに――

「…これじゃ、何の為に雷門を捨ててまでここへ来たのか分かんねーじゃん……」

ぐしゃ、と右手で顔を覆う。脳裏によぎるのは、彼らを、雷門を変えた一年生。あの時は気になってイラついてどうしようもなかったが、今なら分かる。さっき、あいつが倉間や神童達と笑いあっているのを見て、心の中に芽生えたこのどす黒い感情が、教えてくれた。

「……ざまーねーな……」

もしも俺が、あの時辞めなかったら、あいつはまだ俺に微笑みかけてくれただろうか?この気持ちを伝えていたら、あいつは、俺だけを見ていてくれただろうか?

「……なあ、………松、風…」

何かが一粒、黄色い光の中で反射して光った気がしたが、見ないフリをした。



昏の中、一人

(琥珀の旻天は嘲笑う)



(ああ、畜生、空まで笑ってやがる)
(後悔は何時だって、後からやって来る)



初☆南天!偽者っぽいけど南天!南天というより南→天。←
月山国光戦後、一人悩む南沢さん。まあ、明日の本放送見て思いっきり違ったら笑いますが。
これが私の南天イメージ。南沢さんがうかうかしてる内にキャプテン辺りにとられた、みたいな。悲恋。完全片思いな南沢さんェ…

※案の定違っていたよ!もう笑うしかないよ!でもあの時のあんたは輝いていたよ南沢さん!

2011/10/18up




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