※ブラブレアイチとドラオバ櫂くんでイメージ!!


「おっ、お姫様を返して下さい!!」

自分より数倍大きい竜王に、果敢にも挑む騎士。ここまで来れたのは、彼の仲間達が竜王の部下を足止めしてくれているお陰だ。

「…フン、よく此処まで来れたものだ。その勇気は賞賛してやろう……。だが、どう足掻いても俺に勝てはしない」
「そっ…そんなの、やってみなきゃ分からないよ!!」

圧倒的な強さに呑まれそうになるが、それでも立ち向かおうとする騎士。竜王の側には「助けて!(いささか棒読み)」と叫ぶ姫がいる。

「待ってて下さい、姫!絶対助けます!!」
「面白い…やれるものならやってみろ!!」



一方。

(うわー、何だかんだ言ってノリノリじゃん、櫂の奴)
(こ、ここまで悪役が似合う奴を始めて見たぜ…)
(畜生、俺だって頑張れば…)
(何、あんな悪役をやりたいのかよ、マケミちゃんはよー)
(だーからオレはマケミじゃねえっ!森川カツミだ、いい加減覚えろ小学生!!)
(あーはいはいそこちょっと静かになー)

口論する二人を宥める三和。そして演じる二人に視線を戻す。そこでは、今まさに戦いが始まろうとしていたが。

「……だが、お前を見て気が変わった。元々妃にするつもりで連れてきたが、止めた。姫は解放してやる。その代わり…」
「そ、その代わり…?」

一体何を言い出すのかと騎士が身構える。と、竜王はとんでもない爆弾を落とした。

「お前が我が妃となれ」
「「「待てコラアァァァァァ!!!!」」」

思わず大声でツッコむ男子三人組。ミサキに至っては呆れた顔をしている。

「何故そうなる!?普通はラスボス倒してハイ終わりだろうが!!それをなぜ自分を倒しに来た奴に求婚すんの!?」
「五月蝿い、三和。お前の勝手なイメージを押し付けるな」
「いやこれ一般論ですから!!」
「で……でも、僕、男、だ…よ?」
「ちょっアイチ違っ、問題そこじゃないから!!」

森川が珍しくマトモなツッコミをするが。


「成る程、あくまで抵抗するか…ならば勝負だ。お前が勝ったなら姫は返してやる。お前の事も諦めよう。だが、俺が勝ったら、お前はもう俺のものだ」
「……僕が勝っても負けても、姫は返してくれるんだね?」
「ああ。俺が欲しいのはお前だけだからな」
「……いいよ。その勝負、受ける」
「待て!早まるなアイチ!!」
「そうですよお兄さん!!負けたら最後、奴の思う壺なんですよ!?」
「いいんだ、三和くん、カムイくん…僕一人の犠牲で済むなら」
「あああダメだアイチが完全に演技に集中してる〜!!」
「何というイメージ力…やっぱりアイチ君は才能ありますねぇ」
「ちょっ、店長あの二人の暴走を止めて下さい!!」
「いえでも、最終的にどうなるか見てみたくありません?それに僕じゃあの二人は止められませんし」
「……このダメ店長……」

最早打つ手なし。後は黙って二人の勝負を見守るばかりだ。

「スタンドアップ・ヴァンガード!行くよ、櫂くん!!」
「来い、アイチ!!」

そしてファイトが始まった。


「ファイナルターン!ドラゴニック・オーバーロードでブラスター・ブレードにアタック!」

そして山札から二枚捲る。

「ドライブトリガーチェック、…二枚ともクリティカルだ。」
「!!」
「酷ぇ!!」

外野の野次を気にする事なく、櫂は不敵に笑う。そして――

「さあ、ダメージチェックをしてみろ」

ダメージトリガーチェックをしてみるも、一枚目のマロンで合計六枚となってしまった。

「くっ……、負け…ました……」

悔しそうに負けを認めるアイチに櫂は近づく。

「フッ、これで約束通りお前は俺の物だな」
「…僕を、どうするの?」
「それは…決まっている」

そしてアイチの腕を掴むと、櫂は強い力であっという間にカードキャピタルから出て行ってしまった。

「ええええ!!ちょっ、櫂!?」
「あ、あの野郎!」
「お兄さんを返せええ!!」
「あーあ、行っちまったねぇ…いーの、シンさん?元々予想してた結末になんなくて」
「うーん…確かにそうですけど…まあ、楽しかったんでいいんじゃないかと」
「いやむしろ大問題な気もするけど…」

そして常識人's(ミサキ、三和、井崎)は揃って溜息をついた。


翌日、カードキャピタルにやって来たアイチは顔色が悪かったが(そしてフラフラしてたが)、それでも嬉しそうだったそうな。




ギャグチックに。櫂くんに連れ去られた後アイチがどうなったのかはイメージで補完!
しかしキャラ崩壊酷いwww特に店長www←
カムイ、三和→アイチ側
森川→将軍ザイフリ井崎→ナレーション?

2011/08/08 up

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