2012/07/04 08:21
ポツリと、目の前で呟く彼は、かつて対の英雄として自分の前に立ちはだかったあの子に似て。
「…………そう、かい」
「なんで、なんで貴方は、会いにいってあげないんですか……!?」
涙声で訴える彼は、ああ、本当に優しいのだなと思う、こんな自分の事を気にかけてくれるなんて。
「…………まだ、会える資格が無いからさ」
「え?」
ボソッと漏らした本音は、しかしやはり誰に届くでもなく空中に溶けて消えた。いや、ボクの背後にいるトモダチには聞こえたのか。優しくぐるぐると喉を鳴らしている。
「いや、何でもないよ。それじゃバトルを始めようか」
英雄の証であるこの子を預けるに足る人物か見極める為に。
トモダチが入っているボールを構えれば彼、キョウヘイはサンバイザーを上げ、あの子に良く似た瞳を酷く愉しげに揺らめかせた。
英雄の存在証明
(そして青年は、人となった。)
やっつけ感ぱねえな。
私はまだそこまで行ってませんがなんかカノコで前主人公の母親から友達探して三千里状態の彼の話を聞き、超切なくて泣きたくなってなんでそんな理不尽があっていいものかと、自分の中で納得出来るような理由を探したらn番煎じ。まあしょうがない。