2012/04/27 23:47
「あっ、櫂くん!」
「………アイチか」
僕の呼びかけに振り向いて応えてくれた。それだけでも、僕は嬉しいんだ。
「かっ、櫂くん……!」
「…………どうした」
「えっと、あの………あのね…………!」
どうしよう。言わなきゃ。でも、また拒絶されたら?怖い、けど、大丈夫。
「あの、ね、…………あのね、………………僕と、ファイトしてくれませんか!」
思わず目を閉じて叫ぶように大声で言っちゃった。うう、顔が熱いよぉ、迷惑だったかな?
「…………ああ」
その声に、恐る恐る目を開けてみると、目の前の櫂くんは僕に微笑んでくれた。うう、静まれ僕の心臓!
「………………ありがとうっ!」
――――――――――――――
全国大会優勝後〜タクトくん登場前のイメージ。闇堕ちしたり優勝したりしたとはいえアイチきゅんはアイチきゅんなんだから、もじもじ度は変わらないはず。むしろ迷惑かけた分もっと遠慮すんじゃねぇかと。それを察してむしろでろでろに甘やかす櫂くんとかどうですか。(そんなの櫂くんじゃないよ!)