短編 | ナノ





幸村精市

三年生に進級してから数ヵ月がたち
私は初恋の幸村精市とおんなじクラスになった
これは、チャンスだと思った
頑張って幸村君と仲良くなって告白するんだ


だけど………仲良くなれる自信がない:-<

でも、告白もなにもやらないで中学校生活を終わらせるのは、絶対にイヤだ!!

だから、がんばろ!(多分)


―――――――――

数日後

「お〜い、りこ生きてるかぁ?」

と顔を伏せている私に藍が声をかけていた


『死んでます……』


「もう、あんた数日前のあの勢いは、何処いったんだよ!!」

『空の彼方にいきました』


「そんなんだと、ずっと彼氏いないまんまだよ」


『う、煩いな別にいいじゃん!』


「フフフッ、神崎は、好きな人いるの?」
と誰かが私に聞いてきた

『いるに決まってるじゃん、私は幸村君が好きなの!!』

あ!!この声、幸村君じゃん
気ずくのおそ!
しかも、私言っちゃったよ、幸村君に好きだって

「そう、それはよかったな実は俺も君の事が好きなんだ」

あっ、あれ…今好きだって聞こえてきたんだけど気のせいだよね………
だってそんなわけないじゃん

あり得ないよ

「否、あり得るよ、だって俺はりこの事が好きだ」

えっ、いま幸村君が私のことを好きって言ったよこれは、きっと夢なんだ

しかも、この人私の心を読んだよ

『これは、夢なんだ』


「まだそんなこと言ってるんだ」


『だってS…………』
私が否定しようとした瞬間唇に生暖かい感触がした



それは、幸村君の唇でした

しかも、ここは教室殆どのクラスメートが私達の事を見てました


み…見るなぁぁぁ!!

私から唇を離してこう言った

「いいじゃないか見せ付けても♪」


あれ、幸村君また私の心を読んだよね


まっ、いいかな

幸村君と両思いになれたんだし

初恋は本当の恋へと変わる



2009年9月9日

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