短編 | ナノ





忍足謙也&白石蔵ノ介

まだこれは私が立海に行く前の話。


日曜日の朝はいつも私が先に起きてる、否正確に言えば私はまだ寝てない。


何故かってそれは深夜にやるアニメを観てたからに決まってるだろ!!


「あっ………お兄ちゃん……ダメっ……」
とPCゲームのキャラが言った。


蔵は起きてないよね?
朝っぱらからこんなもんやってたら怒られちゃう。



「なぁ、中間テスト………朝っぱらからこんなもんやらんで。しかも妹もんやん」
げっ、起きやがったよ。
まあ、仕方ないか


『別にいいでしょ!私が何をやろうが私のかってなんだから』

「否、でもな流石にこれはないって言うてん」
最近私が妹物のPCゲームやるようになってから五月蝿いんだよね。
どうにかなんないかな?



『もう、だったら蔵もこのゲームやってみなよ!
案外楽しいよ』
と私が蔵にPCを差し出したそしたら、青い顔をした。


「いや、無理や。その前にお前は部屋の掃除をしたらどうや」
と蔵は私のスペースを指で指す。

蔵のスペースと私のスペースを見比べると断然私のスペースの方が汚い。

本棚から溢れたマンガが積み重なってタワーになってた。


これは、不味いかも。


『ムーゥ、掃除めんどくさい!やだ絶対やらない。蔵やってよ』


「やらんと、PC没収するで!」


『わかった』
と私は言ってPCゲームをセーブしてPCを閉じてケースの中に入れた。
そのままPCをケースごと持ってて一階に降りた。
こういう時ってノーパソは便利だよね!


「おい、どこ行くんや?」
と蔵が二階から声をかけてきた。



『謙也の家』


「そか、逃げるきやな!」



『そうだけど。じゃあね」
玄関で靴を履いて外に出た。

自転車のかごにPCをケースごといれて謙也の家まで漕いでいった。



謙也の家はうちん家からそう遠くない。

だから直ぐに着く。


インターホンを鳴らしたらおばさんが家から出てきた。


「あらまあ、中間テストちゃん。
鍵空いてたから勝手に入って来ていいって何時も言ってるやないか」
私のお母さんと謙也のお母さんは仲がめちゃくちゃ良いためいつもこんな感じだ。
『じゃあ、それは緊急の時にお願いしますね』



「分かったで。ほら、そんなとこにいないでさっさと中に入りや」



『はい、ではそうさせてもらいます』
私は玄関で靴を脱いで謙也の部屋に行った。


おばさんが言ってた通り謙也は寝ていた。


さて、どうしよかな?
そういや、眠かったし寝ちゃお。


私はケースに入ったPC机に置いて謙也のベッドに静かに滑り込んだ。


そして目を閉じた。



謙也Side

目を開けたら隣に中間テストがおった。



なんでこいつが居るんや!?
しかも、こいつがスペースの半分以上占領してるやん。



「おい、中間テスト起きんか!!」



『あと、一時待って』
おい、普通五分やないか?



そのあと一時以上待っても中間テストは起きなかったため謙也は起こすのをやめた。
つか、起こすのに疲れたみたいだ。



2010年8月17日

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