短編 | ナノ





柳→幸村

ここからはヤンデレ表現満載の夢です


見て気分が悪くなっても一切責任は取りません。

・病んでるヒロイン嫌い

・ヤンデレが無理

などの方は急いでバック!


白い壁にはある人物の写真が壁一面に貼ってあった。


『蓮二酷いよ。どうして私じゃなくて南さんなの?ずっと一緒に居てくれるって言ってたのに!どうして………でも、答えは簡単あの女を殺しちゃえばいいのよ……待っててね蓮二私があの女から救ってあげるから』

りこはベッドから誰にも見付からないように布で繰るんであるサバイバルナイフを手に取った。
ナイフに反射して自分の顔が写た瞳は虚ろでどこか危なげだった
彼女の愛は深淵よりも深い。そう、彼女は世にいうヤンデレだった。

『アハハハッ、明日が楽しみ、っとその前にやることがあるか』

机の引き出しを探ってアルモノをりこは取り出した。それは明日使うものであって必要不可欠。
―――――
翌日

りこは昨晩ずっと南をどう殺るか考えていた、考えた結果放課後南を屋上に呼び出すことにした。

やり方は昨日書いた手紙を南の靴箱に入れるだけあとは放課後南が屋上に来るのを待つだけ。
南は必ず手紙を読むことをりこは知っていた。

そして、必ず屋上に来ることも、南は優しいから絶対来るはずだと確信しているりこだった。

南の靴箱に手紙を入れてりこは自分の靴箱に向かった上履きに履き替えて教室に向かう途中誰かとぶつかった。

上を向くと藍色の髪の毛が目に入った。
ウザいと思ったがそれを口にするわけにもいかないのでスルーして教室に向かったりこだったが相手が声を掛けてきたから仕方無く振り向いた。

『何のようなの?幸村』
と、りこは相手の目を見ずに言った。


幸村と呼ばれた青年は、
「そっちからぶつかっておいて謝る気はないの?」
と、りこの方をしっかり見てた、否、正確には睨んでいるのであった。

『ない』
と、りこは、即答だった。幸村が大嫌いなりこは一秒でもこの場に長く居たくなかった。

「そう、今日のところはこれぐらいにしてあげる。それと君がやろうとしてることはきっと失敗するよ」
それだけ言ったら幸村は、どこかに行ってしまった。


『(どうして、どうして、幸村が私のやろうとしてる事を知ってるの?でも、そんなのハッタリだ。絶対そうだ!)』
と、心の中でりこは、呟いた。


『(後三分。三分で放課後だ!失敗する訳にはいかない絶対南を殺す。そしたら蓮二は一生私のモノになってくれる)』
と、りこは信じてた。

それが幸村の手で壊されるとも知らずにただ己の道を行くだけ。


――――
放課後

屋上へ向かったりこは南が来るのを待っていた。

『早く来ないかな』
と、りこはサバイバルナイフを弄りながら屋上にあるベンチに腰掛けてた。


ガチッっとドアノブが回る音がしてりこはとっさにサバイバルナイフを締まった。

屋上に入ってきたのは、やっぱし南だった。


「あれっ………貴女は?」
と南が首を傾げた。

『私は神崎りこ……………貴女を殺しに来たの!だって貴女が邪魔なんだもん!!』
と言って直ぐに南にサバイバルナイフを突き付けたが南が後退りをしながら後ろに下がった為南は軽傷ですんだがりこはまだ諦めてなかった。


「いや、やめてっ!!誰が助けて!!!」
と南が叫んだがその叫びは誰にも届かなかった。


『死んじゃえぇぇぇぇぇ!!!』
りこは、ナイフを構えて南に突進しってった。


次の瞬間りこは、誰かに腕を強く捕まれた為ナイフを落とした。


りこは自分の腕を掴んでいる人物に仰天した。

その人物はりこが一番嫌いな幸村精市だった。


『どうして、どうしてあんたがいるのよ!!!邪魔しないで!!』
とりこは興奮気味だった。
地面に落ちてるナイフをひろって幸村が口を開いた
「言ったろ。君がやろうとする事は失敗するって」
とりこを鋭く睨んだ。

南はまだ状況が掴めていなかった。

「幸村君…もしかして最初から知ってたの?」
咲里は不安そうだった。


『あぁ、知ってたよ!でも俺の考えは曖昧だったから確かめる必要があったんだ』

間をおいて幸村はまた口を開いた
「りこ、君は何故こんなことをするのかい?」


『蓮二がいけないのよ。勝手に別れようって言ったから……だから南を殺せばまた蓮二は私の事を見てくれるって思ったの…』
りこは顔を下に向けてた。

そして、南は背筋がゾッとなった。
それもそうだろう自分が殺されそうになったのだ。
南はまだりこが何かを考えているような気がして恐ろしかった。



「やっぱり君フラれたんだ…そんなことだと思ったよ、でもここまでやる必要はないんじゃない?」
と幸村はりこと南を見た。

『私の勝手でしょ!何しようがぁ!』
とりこは幸村に向かって隠していたナイフを投げた。

それを素早く避けた、幸村の身体能力は優れてることが分かる。

「ちょっと、危ないだろ俺だから避けたけど他の奴だったら避けれてなかったよ」
幸村はりこが投げたナイフをまた拾った。


『本当幸村って邪魔だ。幸村から抹殺するべきね』
りこは最後のサバイバルナイフをポケットから取り出して構えて幸村の方へ突出した。


だが、幸村は彼女の手首を強く掴んで背負い投げした、りこは宙に浮くような感じだった。そして背中を地面に強く打った。
辺りどころが悪かったせいもあってりこは丸くちじこまった。
幸村はりこの上に乗った。りこは抵抗したが男である幸村に力で勝てる訳もなく抵抗するのを諦めた。

「南、君はもうお帰り。そして今日事は全て忘れるんだ!」
幸村は南に優しい視線を向けた。

「う、うん……じゃあね」
南は少し戸惑ってた。それもそうだろう幸村の不振な行動を目の辺りにしたのだから。

南が屋上から出てくると辺りは静かになった。
当の二人は………無言だった。

「ねぇ、今でも君は蓮二が好きなの?」
幸村がりこの頬を撫でた。それをりこが払って幸村に言った。

『ええ、死ぬほど好きよ。蓮二の為なら何だって出来る』
頬を少し赤らめているりこ。


「そう。君は蓮二と付き合い出してから本当に変わったよね……」
幸村は悲しげだった。


『きっと愛しすぎてしまったのね』
りこはどこか遠くを見つめていた。


「じゃあ、一からやり直さない………だから俺にしなよ!」
幸村はりこの事を真っ直ぐ見つめた。


当の本人は信じらんないという表情をしていた。


『絶対……に裏切らないって約束してくれるなら…いいよ』
顔を紅く染めて恥ずかしさのあまり目を手で覆った。


「ああ、約束するよ……お前が好きだ。りこ」
幸村はりこの唇に口付けをした。
舌を滑り込ませて歯列をなぞり深く口付けた。



君と二人で新しい世界を築こう



終わり

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