親愛 | ナノ





お断り

二週間後着々と忙しくなってく体育祭準備で私は柳以外のテニス部R陣っと会ってない。

華恋とは仕事で会ったりしてるが理央は余り会わない。


まあ、その原因は理央が学校をサボっているからなんだけどね。
理央一体どこにいるんだろう?


「璃琥、久しぶりだね」



『久しぶり、なんか用?』



「うん、手術受けることにしたから。また、入院する事になったんだ」



『そっか、手術受けるんだね…入院するのいつから?』
手術受けてもそう簡単に治らないのに、幸村は手術を受けるのか。
成功しても……。
先の事を考えるのはやめよう、決めたのは幸村なんだから。


「三日後から」



『ふーん、暇なとき会いに行くね』
三日後だったらまだ体育祭準備で忙しいからその次の日サボるか。
早くあいつを見つけないと。
色々と大変な事になる。


「それでさ、俺が入院中の間テニス部の様子を俺に教えてくれない」
おいっ、拒否権がないゾ!



『無理、他のやつに頼んでよ。例えば、田島とかさ』
用事があるし断った。
それに、テニス部の監視ってことはかなりめんどくさいはず。


「もしかして、悠里に嫉妬してるの?」
嫉妬してる訳じゃない、私はいまだに自分の気持ちに気づいてない振りをしている。
本当は気づいてるのに。


『別に田島に嫉妬してる訳じゃない…』
別に田島に嫉妬して奴の名前を言った訳じゃない、彼女の方が幸村に似合ってる。
それに私にはまだやることが残ってる。



「じゃあ、どうして?」
そう言われると逃げ場がなくなる。
私はきっと幸村が好きだ。でも、そんな感情はただの残像だ。
いつしかそんな思いも消え去るに決まってる。



『私にはまだやることが沢山残っていの。それに……いや、何でもないや。じゃあ、またね』



「璃琥っ!!」


私は幸村から逃げるように去っていった。
幸村が私の名前を呼んでるがそんなの無視。

次幸村に会うときはきっと病院かな。



2010年10月29日

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