願わくはいつまでも続いて欲しい日常 最近体育祭の準備で幸村達テニス部のメンバーとは全くあってない。 まあ、蓮二は体育祭の準備でほぼ毎日会ってる。 つか、なんでこんな中途半端な時期にやるんだよ。 まあ、私が無理矢理延期にしたのもいけないと思うけどせめて秋にやろうよ! 今日は久し振りにテニス部メンバー達とお昼を食べるために屋上に向かった。 それに華恋や理央も屋上で食べてるみたいだしね。 『みんな久しぶり』 屋上のドアを開けてそう言った。 「最近部活にも来ないから死んだと思ってたのに」 オイッ、それは酷すぎるだろ幸村!! 『しっ、死んだって酷すぎるんだけど。つか、私はそう簡単に死んだりしないからねっ!』 「ああ、はいはーい。分かったから早くご飯食べなよ」 全然分かってないよなこの男。 「璃琥少しは静かに出来ないのか!」 私が静かにしないから真田が怒鳴ってきた。 そういや、真田とは小学校の頃によく遊んだ気がする。幸村や幸村の妹、市瑠ともその頃は仲がよかった気がする。 でも、一緒にいた時間は短かったから私の事忘れちゃったかな? つか、忘れてて貰いたいな。 私幸村にあんなことしちゃったしな。 『煩いぞ!オッサン!!』 私がそう言ったせいか真田が何も言わなくなった。 真田なんかちょろいんだよ! 昔は私に一回もテニスで勝てなかった癖に生意気なんだよ。 「一番煩いのはお前だろう。璃琥!(理央ウザイなぁ)」 「そうそう、華恋の言うとおりだよ。(華恋どっか逝け!どっか逝け)」 あれっ、なんで二人とも睨み合ってるの。 つか、怖いよ!あまり近付きたくないな。 『うん、そうだね。気を付けるよ』 「なんじゃ、お前さん今日はあっさり自分が煩いことを認めんじゃのう」 はいはい、そうですね!つか、その腰にある手はなんだよ! 「仁王その手邪魔だよ?(黒笑」 ヒィィィィ!!恐ろしい笑顔だな。 それよりその手に持ったはさみは何ですか大魔王様!? えっ、もしかしてそれで仁王の指を切断するのかな?そんな事やらないよね? いや、大魔王様なら殺りそうだな。 「璃琥聞こえてるよ。君もそんなにヤってほしいの(黒笑」おいっ!!ヤるが間違えてるよ。私は殺るって言ったはずなんだけど。 『謹んで遠慮させてもらいます』 あれ?私遠慮するって言ったのに何で幸村は太股を撫でてるのかな? つか、仁王お前も便乗するなぁ!! 「仁王今すぐその手を退けないと切断するよ(黒笑」 やっぱ、切断するつもりだったんだ。 「お前さんもその手を退かしたらどうナリ?」 幸村の真っ黒オーラに動じないお前がスゴいよ。 いつになったら二人とも手を退けてくれるのかな? 幸村なんか段々エスカレートしてってる。スカートの中に手が入っていってるよ!! 仁王は仁王で胸を揉んでる。 どっ、どうしよう?誰かに助けを求めよう! 華恋達の方を見てみた。 「ゴラァ、やんのかこの糞アマ!!!」 「何よ!馬鹿の相手をしてる暇はないのよ!」 華恋は理央に背を向けた理央はニヤリっと笑って持っていたナイフを華恋に向かって投げた ヒューヒュー 二本とも華麗に避けた華恋に頭にきたのかしらないがヌンチャクを取り出して棒と棒をくっ付けて棍棒になった。 その棍棒を華恋に向かっておもいっきり振り上げた。 またもや理央の攻撃攻撃を華麗に交わして懐にいれてあった拳銃を理央に向かって二発射った。 理央はその弾をぎりぎり交わして次の攻撃に備えようとしたが、赤也によってそれは防がれた。 「理央先輩!デブン太先輩が苛めてくるッス」 赤也が涙目で理央に抱き着いた。 「えっ、丸いブタに苛められてるって!丸いブタのクセに生意気だろ」 うん、無理だね!このメンツじゃ無理! 華恋もあの調子じゃ。助けてくれなさそうだしな。 次だ次だ!柳や柳生はどうだよ? 柳と柳生の方を向いたら直ぐに視線をそらされた。 ちょっ、それはないだろう! なら、ジャッカルはどうだよ? あっ、無理かジャッカルかわいそうだな。 理央が丸いじゃなかった丸井の事を棍棒でぶっ叩いていてその理央を華恋とジャッカルで止めてる。 じゃあ、真田はどうなんだろ? って、いないじゃん! 役たたず! 『二人とも今すぐ手を退けてくれない』 なんだかんだ言って私はこんな日常が好きなのかもしれない。 こんな日常が永遠に続いてくれればいいのに。 1月14日修正 戻る しおり |