なんとなく今日は授業を受ける気分じゃなかったので久しぶりに男装して街に行った。


一様万が一に備えて木刀を持ってきた。
イライラしてる時はこの格好でも色々やってるからな。

私の男装は直ぐにばれるから今日は短髪で黒髪のウィッグに黒のカラコンを入れた。制服はネクタイをしないで少し着崩した。
ネクタイが結べないとかじゃないからねっ!
ネクタイくらい一人で結べるから。


さてと、なんかつまんないからゲーセンでも行こ。


ゲーセンの格闘ゲームが私の一番のお気に入り。
いつもの私のお気に入りの場所に座ってお金を入れてはじめてから数分、私の向かい側で誰かがやり始めて、対戦モードになった。
HPなどの所の名前にタネガシマって書いてあった。
タネガシマって人のキャラは召喚獣や魔法を使う魔術師。
それに対して私は剣を使う女の勇者。
名前は琉火でやっている。

対戦モードをやってから30分が経過したが私は一度も勝ててない。

タネガシマって人は魔法を使うコツなどを確りつかんでるみたいだった。
つか、もう少し手加減してくれてもよくね?

勝てないことに苛立ちを立てた私は向かい側のゲーム機の所に行った。



そこに居たのは人が良さそうな顔をしていて徳川さん達と同じジャージを着ていた。あのジャージを着ている事は高校生だな。


その人に向かって私は叫んだ。
『おいっ!そこのあんた少しは手加減しなさいよっ!』

そう言ってもガン無視した為近くに行ってその人の頭をドカッと殴った。
初対面のヤツにこういう事をするのは失礼だっという考えはどこかに消えていた。
もう、こうなったら止まらない筈だ私の暴走は。
あとは身に任せて自由にやるだけ。
完全に頭の中から常識という二文字はどかに消えていた。


――――――――――――
徳川side
「何をしてるんですか?種子島さん」
監督に種子島さんを探してくるように頼まれてゲーセンに来たら種子島さんがいた。


「ゲームやで、ゲーム!ちょと向こうの子が半端なく強いんでな、ここは年上の威厳として勝たなかあかんと思ってな」
年上の威厳ってことは相手は年下だな。
てか、なんでこの人はゲームをやってるんだ。

「向こうの子って?」


「あっちにいるから気になるんなら見てきや」
向こうにいる子が気になったんで見てみたすると。


『徳川さんっ!!!!』
って言って抱き着かれた。

かなりこいつに気に入られたらしいな。


ゲームの機械がゲームオーバーっていって種子島さんが勝ったって言って喜んでいた。


正確にいうとちびっこがプレイしてないから勝てたみたいだな。
まあ、それは言わないでおこう一秒でも早くこの場所から出たいからな。


外に出てからなぜか知らないがちびっこまで練習場に着いてきた。
そういえば学校はどうしたのだろう?
会うたびに思うのだがこのちびっこは絶対学校をサボっているぽいな。

『ねぇねぇ、徳川さん今度の日曜日空いてますか?』
今度の日曜日って事は来週だな。


「ああ、空いてるがどうかしたのか?」
ちびっこは俺の一歩前に出て笑っていた。
その笑顔に少しドキッとしたことは秘密にしとこう。


『私とデートしてくれませんか?』
ここはなんて言った方がいいのだろう。
断るか承諾するかだ。
その二択だどっちを選んでも悪い方にはいかないはずだ。


「いいぞ」
考えた結果こうなった。
今度の日曜日は暇だし何もすることがないからな。



『そっか、ありがとう。じゃあ10時に渋谷のハチ公口ね!』
そういって彼女はこの場から立ち去ったが、前を見てないのか斎藤コーチにぶつかっている。
まさかとは思うが俺にデートの件を承諾して貰えたのが嬉しかったのか?
だが、そうなのだろうか?
入江さんがあの女、性格悪い上強気でプライドが高いよって確か言ってたような気がするがどうなんだ?



『グオッ!?………何かにぶつかった』
ぶつかった衝撃で倒れてしりもちをついたらしく痛そうにしていた。



「大丈夫か?ちびっこ」
手を差し出したが不要だったのか自分で立ち上がっていた。



『徳川さん絶対私のこと女と見てないな(ボソッ』
何かをボソッボソッ呟いていたが気にしないことにしよう。



「ごめん。大丈夫ですか?ってきみ璃琥ちゃんですか?」ちびっこの表情が一瞬だけ固まって直ぐに戻った。


どうやらこいつは斎藤コーチと面識があるみたいだ。
さっするからにかなり親しい仲だと見えるのだがちびっこは険しい表情になり、
『人違いじゃありませんか?オレの名前は小野槇琉火って言います。それにオレ男です』
と言っていた。


何か事情があるらしいため俺は何も口を挟まなかった。


「それも、そうですね。彼女今“大阪”に居るはずですよね。でも、“白石の情報に寄れば居なくなったっから色んな人を遣って捜してる”みたいだから、まあ、見付かるのは時間の問題ですねぇ」
斎藤コーチはちびっこに情報を与えていた。きっとこの人はちびっこの正体に気付いてる。
にしてもこの話は俺が深入りしてはいけない話だ。



『それじゃ、失礼します』
と言って去っていった。


「あの子あの様子だと学校サボってるぽいですねぇ。変にその辺ふらふらしてるよりはまだ学校に行った方が安全だと思うんですがね、徳川くんきみあの子と仲がいいのなら学校に行くように説得してきてくれませんか?」
今の俺とあいつの関係はそんな深くないがもしかしたらあいつは俺の言うことを聞いてくれるかもしれないから承知した。

次あのちびっこと会うのはきっとデートの時だろうな。

-----
オマケ

「そこにいるのはプライドが高くて引きこもりでギャルゲーやエロゲーを平気でやっちゃう変態だ」
なっ、なんでこいつは私がやっているゲームを知っているの!?
私一言もギャルゲーやエロゲーやってますって言ってないんだけどっ!!
こいつ殺しておこうかしら?
徳川さんに知られたら切腹もんだしね。


『ねぇ、入江なんで私のやってるゲームのジャンルがギャルゲーやエロゲーってわかったの?
まあ、女の子なのにギャルゲーやエロゲーをやってるのは認めるよ。
だけどねシナリオがマジでいいの中には神ゲーなんって呼ばれてる物もあるし体験版とかやったらやりたくなっちゃったの!!』


「長い説明ありがとう。うちにも一人いるよ。そういうゲームやってるやつ」


『えっ、どこどこ!だれだれ!』


「それは、今度教えるよ」


2010年12月26日




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -