久しぶりに学校に行ってみると華恋や理央に今までどうしてたの?って言われた。
正直に本当の事を言ってしまうと後が怖いので私は高熱で寝込んでたって言っといた。



『まっ、まさかこんなに生徒会の資料が溜まってたの!?』
私は柳に捕まって生徒会室に連れていかれて目にしたものは机に置かれた資料の山だった。



「机にある資料は全部お前が承認しないといけないものだ」



『あの量を今日までにやれっとか言わないよね?』



「流石にそれは無理だろう」
よ、よかった、今日までにやれって言われたらマジ死ぬ。



『さてと、さっさと片付けるか!』
てきぱきと山積みになってる資料を片付けていった。


『フゥー、今日はこれくらいでいいかな』
ちょうど授業が終わって放課後になっていた。



「璃琥帰ろうよ!」
華恋が突撃入ってきてビックリした。
つか、もっと静かにドアを開けろよ!


『うん、いいよ』


華恋に新しく出来たカフェに連れてかれた。


そのカフェは綺麗な内装で静かな感じだった。

私はチョコレートケーキと紅茶を頼んで、華恋は抹茶ケーキとコーヒーを頼んだ。


「さて、璃琥なんか私に隠してる事あるでしょう!」
きた!さすが勘がいいだけはある。



『なっ、なんのことかな』
惚けてみたがそう簡単に誤魔化せきれない。



「惚けるな!なんであいつには話して私には話してくれないの?」



『それは……』



「もっと私を信じてよ!」
私は誰かを信じることができないのか?
あいつが言ったとおり華恋だけは信じられるはずだ。



『言ってもいいが、驚かないでね』
私は一年前の事を華恋に全部話した。



「私がいない間にそんなことがあったんだ。でも、璃琥がいけないんじゃないもう過去の事なんだから自分を責めないで」
華恋にそう言われて少しだけ楽になれた。


『うん、そうするよ!あともうひとつ相談があるんだけどいいかな』



「構わないわよ」



『私ね、好きな人がいるの。でもね、まだ好きなのか分からないんだ』
私は徳川さんが好きかまだわからない、だからといって嫌いでもない。


「ほう、それは興味深いね!誰?」
理央が突然やって来て話に割り込んできた。
つか、どこからわいて出たんだ?


「なんであんたがいるのよ!理央」
相変わらず理央に対する態度が酷すぎる。


「別にいいだろう、私だって璃琥の親友なんだしさ」
理央も相変わらずだ。


『二人ともそれくらいにして話の続きしよ』
この言い合いがひどくなる前に止めといた。


「それもそうね、相手が気になるしね」
華恋は私が好きかもしれない相手の事が気になるみたいだ。


『それでね、その人高校生なんだ』



「えっ!?幸村じゃないの?」
華恋はかなり驚いている、私が幸村の事好きだとでも思ってるのかな?


『なんでよ、私幸村に対してはあまり恋愛感情とかないよ』
今更だが幸村に対して全然恋愛感情などなかった。
あったのは、幸村に対する敵対心だけ。
一度でいいから幸村にテニスで勝ってみたかった。


「まあ、相手は高校生なんだからゆっくり恋愛してけばいいじゃん」
ゆっくりか、確かに相手は歳上の高校生だ。だからといって弱気になるのは私らしくないのでいつも通りにいこう。


『そうだね』


もっともっと彼のことを知ればきっと私のは気持ちも分かるはずだ。


2010年10月25日




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