『フッ、やっと全クリ……出来た。さて、寝るか』
私はゲームを買ってから4日間まともに寝てなかった。
全クリしたのは乙ゲーの方でPCゲームはまだ袋から出してなかった。
これどうしよっかな?
あの人に借りを作るのはどうも気が進まない。
やっぱり、このゲームは金を返すか借りを返すかのどちらかが成功したらやることにしよ。
ゲームは逃げないし別にそれまで待てるからそうしよう。
『ちょっと寝てから体を動かしに行こ』
時計を見たら朝の5時位だったので今から寝て昼くらいに起きればちょうどいい時間だ。
―――――――――
1時に目が覚めて私は起き上がった。
『フゥーァ、もうこんな時間か。つか、昼御飯どうしよう?』ちゃんと食べないと身体が持たないしな、最近栄養が偏った物しか食べてないしな。どうしよう?
マジそろそろちゃんとしたもん食べないと身長が伸びない。
『外行こ!』
とりあえずは動きやすい格好に着替えた。
つか、知ってる人に会ったら色々と面倒だから男装しよ!
帽子を深く被って、髪の毛を一つにまとめて帽子の中にしまった。
そしてテニスラケットを持って外に出た。
昼食は運動してからでいいや。
―――
私は公園の上にあるテニスコートに行った。
ラッキー誰もいないや!
さっさと練習するか。
――――――――
『ハァハァッ』
最近全然運動してないから体力が落ちたな。
これからはちゃんと運動しよ!
「元気かい?璃琥ちゃん」ムッ、この声は入江だよね?つか、私今男装してるんだけどなんで分かったの?
『ちゃん付けるなっ!つか、私今男装してるのになんで分かったんだよ?』
男装している意味がなくなったから帽子を取った。
やっぱし帽子だけじゃバレるのかも、今度からウィッグとカラコン付けよ。
「お前はこの前のちびっこ」
私ってそんなに身長低いの?
つか、ちびっこじゃねぇよ!!
「ぷっ…………カズヤそれは言っちゃダメだよ。本当の事だから!」
入江めっ!!マジ死ねよ!
『くたばれ!このモジャモジャ頭め!!』
入江に向かって飛び蹴りをした運がよかったのか悪かったのか知らないがヤツの顔面に命中した。
入江は地面に倒れて気絶した。
「気絶した…ちびっここれどうするんだ?」
『ち、ちびっこじゃないっ!!白石璃琥だ!つか、入江は放置しとけばいいじゃん』
あ、やべ本音がつい出ちゃった!さすがに放置はまずいよね。
「なら放置しよう。……白石はテニスするのか?」
どうしよう、本当の事言った方がいいのかな?
『今はお遊び程度でやってますよ』
腕が上がらなくなったからお遊び程度でしかテニスをする事が出来なくなった。
腕が上がらなくなった原因は私が自暴自棄になってたのが悪いんだから自業自得だ。
でも、またちゃんとテニスがしたいな。
「そうか、テニスをやってる時は楽しいか?」
『はいっ!』
テニスは好きだ色んなことを忘れられるから、でも、それはただ私が色んなことから逃げてるだけなんだ。弱い自分を隠す為に私はいつも強気でいる。
「それはいいことだな」
徳川さんは少し微笑んだような気がした。
『あっ、そうだ!徳川さんメアド交換しましょう』
「いいぞ」
私は徳川さんとメアドを交換して帰ることにした。
もちろん入江は放置!
徳川さんは私を家まで送ってくれることになったので帰り道二人で色んなことを話した。
2010年10月1日
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