ヤッホー♪毎度お馴染みの璃琥で〜す!


私は今親友の華恋に引っ張られて屋上に向かってます。

つかさぁ、なんで私まで屋上に行かなきゃならないのさ?
一人で行けよ!


バァン!!

すごい音そんなに強く開けたら壊れちゃうんだけど……。

そこには、華恋が今探していた人物がいた。



「仁王雅治っ!!あんたさ………璃琥と……ヤ、ヤったって本当なのかしら?」
なんで知ってるんだろう……つか、よかった仁王だけで!

他のヤツに知られたくないし
特に幸村とかにはね………。
ってなんでここで幸村が出てくるんだろう…。



「その通りじゃが、なんか問題あるナリか?」
まったくと言って動じないこの男は肝が据わってる。



「大有り!!あんたも、あんたでなにまた馬鹿なことやってるの!!」
いや、だからそんな激怒しないでよ!



『いいでしょ!私の勝手なんだから』
私は華恋の手を降りきって逃げた。
最近逃げてばっかの気がする。

「って待ちなさいよ!」


屋上から出て思いっきり走ったらどこか知らない場所に行ってしまった。


『ここどこ?』


まあ、ここがどこかなんて気にしなくっていいか!


つか、どうしよ
ヤツが戻ってきたからあんまり自由に出来ない


『うにぅ!?』
変なことで悩んで前を見て歩かなかったから誰かとぶつかったため、尻餅をついた。
地味に痛いかも。



「君大丈夫かい?それと前くらいちゃんと見ようね!」
ぶつかった相手は私に手を差し出したが私はその手を払い除けた。


『ふん、一人で立てるわよ!それにあんたが避ければいいじゃないっ!』
私は立ち上がってほこりを払った。


「おや、強気だね。でも生意気な事を言ってるのなら踏むよ」
こ、この男幸村より恐ろしい!
呪われる、殺される!
外見に惑わされたらダメだ。
大事なのは中身なんだから!

『…メガネヤロー恐ろしすぎる…』
うわっ!?思わず思っていたことが口から出てしまった。


「ふーん、僕の事そう思っていたんだ」



『はい、その通りです!げっ、やば!?』 グッバイ私の青春!!

「はぁ、今回は見逃してあげる。僕は入江奏多。君は?」



『白石璃琥。中3です』



「へーえ、中学生なんだ。小学生かと思ったよ!」
貴様絶対わざっと言ってるだろと言いたいが自分の身が心配なので口が裂けても言えない


『そうです。中学生です!入江は高校生ですか?』
中学生の部分を強調して言ってやった。



「呼び捨てなんだ……」


『何か言いました?』



「否なにも。僕は高3だよ。そう言えば君はどこの中学なのその制服見掛けないんだけど?」そりゃそうだよな
セーラー服の上に学ランの羽織ってる中学生なんていないよな。おまけに生徒会の腕章が着いてるからね



『立海大附属中学校ですよ』


「立海ってあの立海!?」


『そうですよ。他にありませんよ立海なんて』


「まあ、それもそうだね。もしかしてさ生徒会とかやってるの?」


『やってますよ。それも生徒会長をね!』


「えっ!!君みたいな幼稚園児にも出来るんだ」
おいっ、こ、こいつ絶対わざっと言ってやがる!!
殴りたいけど我慢だ私!


『私は幼稚園児でも小学生でもないっ!!中学生だぁ!』


「ああ、はいはい。分かったから静まりなよ」


『お前私をからかうのも大概にしろよ。つか、お前に敬語使うのやめたから』
私が目上の者に敬語を使う事態があり得ないけど例外もいるけどね。
だけどこいつには絶対使わないからな。



「本当君ってさずいぶん生意気なんだね」
やべっこいつ幸村と同じ黒属性だった。
まあ、いいか!どうにかなるさ


『その通り私はいつも生意気で強気なんだからっ!』
そうだ。私は絶対に誰にも負けられないし、弱音を吐いたりしない。


「はいはーい、分かったから。ちなみにさ君ここどこだか分かる?」


『まっ、まさかあんたも迷子?』


「もって言うことは君もかい?」



『そうよ、しかも、学校から走って出ていっちゃったからケータイしか持ってないし』



「サボり?」



『まあ、そんなとこかしら』



「さて、これからどうしようかね?」
私に聞くなよ。



『適当に歩いてれば駅に着くんじゃない』



「仕方ないそうするか。僕もこの辺りは始めてきたから分からないんだよね」



それから、私達は適当に歩いた。

どこに着くのかも知らずに。



2010年8月21日



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