「んッ、んぅ…、」 「……は、ぁ、会計ちゃ…」 クチュクチュと耳の中で犯してる感覚。キスなんてセックスの始まりの合図だなんて思っていた過去の俺を殴り付けたい。だって、こんなにも気持ちいい。 「ぁっあ…くすぐった」 「くすぐったいですか?」 もぞ と胸の突起を押し潰しように触れれば甘い声が会計ちゃんの口から漏れる。頬に、耳に首筋にとバードキスを何度も繰り返して鎖骨の下辺り、ぢゅっと強く吸い付く。唇を離せば簡単に出来る期限つきの所有印。 「ちょっ、やっ、待って」 赤い印に満足して会計ちゃんの胸元へ顔を寄せる。たくしあげた半袖から見える淡いピンク。まだ誰も知らないソレに思わず喉をならす。 「半袖、脱いじゃいましょうか」 「え?えっえぇ!?」 雰囲気に似合わない会計ちゃんの叫びにも下半身が反応を示す俺はもう末期だ。ぎゅっと目を瞑り、真っ赤な顔で体を固くする会計ちゃんを万歳の形にさせて半袖をするりと脱がす。布が擦れる音に、思わず乾いた自分の唇を舐めてしまった。 「なんかもうほんと、駄目です」 「え、え?何が?」 「我慢なんて出来ませんから」 だから覚悟して 「ゃっ、あ、んっ」 「少しは気持ちいいですか?」 「い、あぁっ」 ちゅ と先ほどより膨れた乳首にキスをして会計ちゃんのベルトへ手を伸ばす。バックルを外し下着の中へ手を侵入させればくちゅりと音がする。 「まっ、待て、たかはっ、んぁ」 「んぅ、なんですか?」 「あの、あのさ。俺ばっかで、なんか…いや」 「え?」 「――…あぁもうっ、だから!高橋も服くらい脱げって…っ!」 支えていた膝は力をなくし俺の腕に収まっている会計ちゃんは涙目で睨みあげてくる。服、て、つまり。 「俺も脱げばいいんですか?」 「言い直すなっ」 睨みあげてきたくせに次は俺の服にギュッとしがみついてそこに顔を埋めてしまった。つか行動が一々可愛いだよちくしょう。 「……」 「……」 「なんで顔を赤くするんですか」 「いやだって、お前のは、はだかなんて初めてで…」 そんなん言ったら抱き締めますよ。もう抱き締めましたが。 |