「あ、中島先生」
「んあー?」
「言ってた転校生連れてきました」
「おーありがとな」
「では僕らはここで」
「おぅ」


澄と直ちゃんは俺を残して行ってしまう。チラリと直ちゃんがこっちを見たので手を降れば思いっきり顔を反らされた。傷付く。


「とりあえず俺は担任の中島な」
「よろしくです」


数学の担任らしく白衣を着ている。多分こういう教師の方が生徒に人気があると思う。いや、勝手に決めたけど根拠はない。


「へぇ〜これはまた上等なやつが来たなぁ」
「マジすか、俺上等ですか?」
「ネコ側なやつらが取り合いするかもなぁ」
「ハーレム万歳」


そう真顔で言ったら笑われた。


校長先生の話は省いて今は教室の前にたっている。中島先生、いや中ちゃんはここで待ってろと言ったから待っている。


「高橋〜」
「……」


がらり と入った教室の視線は俺に集まる。可愛い子はいないかと視線を動かしていたら、見つけた。見覚えがある顔で、というか朝襲いかけた可愛い子ちゃんじゃないか。


「あー高橋勇馬です」
「よし、じゃあ沢村の隣な」


もう運命といいのだろうか、可愛い子ちゃんの隣だ。なんだこのおいしいシチュエーション。


「よろしく」


またそんないやらしい笑みを浮かべた可愛い子ちゃんから声をかけてくれた。


「見ない顔だな〜って思ったら転校生なんだ」
「そうですよ〜」
「あのさ、高橋君?てか勇馬でいい?めんどい」
「なんとでも呼んでください。あと名前」
「俺は沢村瀬波。瀬波って皆呼んでくる」
「じゃあ瀬波で」


新しい友達は可愛い子ちゃんもとい瀬波でこの先楽しみだ。


「勇馬って朝俺の事ネコだと思ったらしいけどバリタチだから」「マジでか」
「うん、俺の事ネコだと思って襲ってきたやつを犯すのすごい心地いい」
「じゃあ…」
「あのまま勇馬も食べちゃう予定だった」


母ちゃん、父ちゃん、俺今初めて貞操の危機を身に染みて知った。いつもならまさか〜なんていいながら終わるけど瀬波はまずい。澄と同じ匂いがする。


「まぁとりあえずよろしくね」
「おー」


初めて出来た友達はバリタチで可愛い子ちゃんでした。

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